今から10年前、講談社MOOKのセオリーって本に出会った。

その号のタイトルは「サービスの王国へようこそ!」

そこには、感動的なサービスを受けられるお店、ホテルや、
他とはちょっと違うシステムを取り入れている企業、学校などが紹介されている。

阿波鳴門の「ホテルリッジ」
東京ディズニーランドホテル
ネッツトヨタ南国
スーパーマーケット オオゼキ
京都市立堀川高校・・・。


どれも、他とはちょっと違うサービスを展開されていて、
読んでいると、「ほほぅ・・・一度行ってみたいな。」
そう思うものばかり。

そんな中に、一軒のお店が紹介されていたのを忘れたことがない。
それも、高級店ではなく、私達も気軽に手が届くようなお店、
やきとんのお店なのだ。

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大行列ができる店の魅力とはなんだ?

埼玉屋(やきとん)。
「ほかでは絶対に食べられないものをこの店では食べてもらいたい」


記事を読んでいくと、すごく行きたくなってくるのです。
でもこちらのお店には、ちょっとした鉄の掟、ローカルルールがあって、
それも守れない人は、ハッキリと断られるのだとか。

お酒を飲まない人はお断り。
他でお酒を飲んできた人はお断り(2軒め使いNG)。
基本注文は、おまかせのみ。
写真撮影禁止。


それでも行列が絶えないのだという。
平日であろうが、16:00の開店時間には、行列ができるほどのだとか・・・。

そんな”埼玉屋”さんに、先日やっと行ってくることが出来た。

京浜東北線に乗り、東十条で降り立つのは、南口。

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駅を出ると、左側にある坂道をしばらく下って歩いて行く。

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新幹線の高架をくぐり、更に進む。

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なだらか〜に、下っていく感じで、ゆったりと歩いて行くと、
私のすぐ前には、5人位のスーツを着た方が話をしながらゆっくりと歩いいる。

「あ・・・すみません、通ります」
「あ、すんません、どうぞ〜」


声をかけて先に通していただくことに。

あれ・・・関西弁。
もしかして、この人達も埼玉屋に・・・
平日の15:20、まさかなぁ^^;

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坂道を下りきったところに信号があるので、それをさらに真っすぐ進んでいく。

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少し先に、もう一つ信号があって、比較的広い道路と交差するので、
その交差点を右に。

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50mほど進むと、この日の目的地、埼玉屋さんに到着。

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お店に到着したのは15:30で、すでに5人待ち。
平日の15:30に、開店待ちとは凄い!
すでにお店の中からは、開店準備をする気配が感じられる。

しばらくすると、先程追い抜いてきたスーツ姿の方々も列に。

あら・・・やっぱり埼玉屋目当てだったのね^^;
(追い抜いてきちゃって、なんだか少しだけ気まずいなぁ。)

1人、2人、4人、3人、2人、1人・・・

時間を追うごとに、行列が長くなっていく。

その後もどんどん開店待ちの列はのび、
15:50には、20人待ち。
一巡目で全員入店できるのだろうか・・・
そんな事を考えていると、開店時間の16:00になり、お店の扉が開かれ開店。







「いらっしゃい、何名さん?」

順番に人数を聞き、座る場所を指定してくだるので、そこに着席。

カウンター席の他に、テーブル席もあって、30人くらいは入れるだろうか?

私が着席したのは、カウンター席左側の奥から3番目の席。

一番奥は、女性二人組、私、男性と女性の二人組・・・

そんな感じで奥から詰めて着席。





外国人のお客さんも10人位いらっしゃるだろうか?
席は、日本語を話せる外国人の方と、
英語を話せる日本人の方を近くに配置しているよう。

「英語話せる?」って聞いてくる大将。
ここで、「A little.」なんて答えてしまったら、確実にお役が・・・^^;






カウンターの中では、注文したレモンサワーが作られていくのが見える。

生レモンをギュッと絞り、グラスの縁に塩をつける。
そして、一升瓶のまま凍らせたGODOのホワイトリカー25。
シャーベット状になったそれを、グラスの中にいれる。
そこに彩の国 さいたま秩父サワーを入れ、グラスを満たして出来上がり。

飲んでみると、これの美味しいこと!






さて、いよいよ大将が炭場の前に立ち、始まります。

「いらっしゃい、はじめて?」
「はい。」
「野菜、食べる?」
「お願いします。」

すると、クレソンと大根のサラダが提供される。

「最初はアブラ、牛のリブロースから焼くからね」

そう言って、肉の串を見せてくださる。
ズラリとバットの上に並んだ牛リブロースの串!
これは本当にきれいで見事!

「レア? ベリーレア?」

そんなふうに順番に焼き加減も聞いてくださいましたので、
「ベリーレアで」とお願いすると、笑顔で頷く大将。
カウンターの中、一番入口に近いところに設置された炭焼場の前で、
串を焼いてゆくのが見える、鮮やかな手捌きだ。




焼き上がった串は、順番に提供されていく。
そして私のところにもアブラ、牛のリブロースが。

あまい、口の中でとろける。
これは美味い!


一串目からビックリ。
いやぁ、ホントに見事!





「美味しい? ホントのこれ、こんな値段でやってたら
赤字なんだけど、みんなが喜んでくれるからね!」



そう笑顔で答える大将。
とても頑固でコワそうには見えない・・・。
ただ、自分の仕事にプライドと誇りを持っているのはすぐに分かった。



この時点で、早くもレモンサワーのおかわりをいただく。
それにしても、飲み飽きしないレモンサワーだ。

続けて提供されるのは、「シロ」
口の中でとろけて、ビックリするくらいに美味い。




「ポルコ、食べる?」
「はい、お願いします。」



そんなやリ取りの後、提供されたポルコは、
ミミガーを薄くスライスしたものに、バジルを使ったソースで和えたもの。
美味い。


続いて、レバー。
「うちのレバーは、どっちかって言うとシロレバーかな? 
   焼き過ぎると美味しくないから、サッと炙って出すよ。」



大将が言うように、サッと炙った感じで提供されたレバー。
甘い! 本当においしい。



そして、ハツ。
厚みがあって、噛みしめるほどに旨味抜群!
これには、先ほどのポルコのオイルをつけても美味い。



「七味は、直接串にかけた方が美味いよ。」



向こう側にいるお客さんに大将がそう声を掛ける。
どうやら、お皿に七味を取って、それに付けてハツを食べていたようだ。

人のふり見て、我がふり直せ^^;

直接ハツの串に七味を掛けて食べてみると、確かに美味しい。




 

この時点で、2杯目のレモンサワーも残り僅か。
さて、今度は何を飲もうか・・・。


 カウンターの中に視線を移す。
ステンレスのフードもピッカピカに磨かれている。

その真ん中で、笑顔で客とやりとりする大将。
愛されている、お店とお客。

まるでここはテーマパーク。
この時点で、自分の中でリピートが確定した。

楽しいのだ、ものすごく。
このワールドに1度引き込まれたら、必ずまた来たくなる。
そんな魅力に満ちあふれている。






向こう側の壁には飲み物のメニューが書いてある。

生ホッピー
生レモンサワー
生ビール
黒ビール
瓶ビール
ウーロンハイ

生ビールよりも、生ホッピー。



「すみません、ホッピー下さい」



シャリシャリに凍ったホワイトリカーに、
サーバーから出てくる生ホッピーを加えて出来上がり。

これもまた美味い!

 
提供されたねぎまを味わいながら、
キンキンに冷えた生ホッピーを楽しむ。
肩肘張らないで楽しめる、
心地いい。





隣のお客さんが注文した煮込みを見ると、かなり美味そう、
刺激されてこちらも注文するが、これが正解。
それにしても、よく煮込まれていて柔らかく美味い。

醤油、味噌・・・わからない。

でもそれでいい。



ここで、焼き手が大将から、若大将に交代。
大将、ホールに出てきて、気さくに話しかけてくれる。

チレ。
エスカルゴバターでいただく。
ほはぉ、肉なんだけど、内臓。
エスカルゴバター、よく合う。

食べ終わった串は、目の前のお皿の上に、
橋を渡すように縦に置いていく。
 
それもここのルール。
焼き上がった串は、お皿に対して横向きに提供される。
そうすることによって、
すでに皿の上にあるタレが肉についてしまうのを防ぐのである。 





先ほど注文した煮込みにパンを付けて楽しみたいので、注文する。
美味しい。
このパン、ポルコのオイルに付けて食べてもかなりいい。


またレモンサワーに戻り、カシラ、タンと楽しむ。





壁のメニューに再び目をやると、「ザワークラウト」の文字が。
もちろんお願いする。

これ、肉の合間に食べると最高に美味い!



そして目の前に赤いソースが掛けられた串が登場。
それは、チキンサルサ。
意表をつかれる、でも美味い!

そんな感じで、しっかりと11本の串と、煮込み、ポルコなどを堪能。
しっかり満腹になり、かなり満足させていただいた。


ご馳走様でした。」
「美味かったかい?  うん、ありがとうね!」


そう言って、右手を差し出す大将。
固く握手させていただき、美味しさの余韻を残しながら、店を後にする・・・。








いろいろルールが厳しい・・・
そんな情報を元に 来てみると、これが楽しい。
但し、ルールに例外は一切なし。

やきとんを提供する方も真剣ならば、
客も真剣に楽しむ。
それでいいのではないか。 


さて、次はいつ行こうか・・・

仕事に行くのか、やきとんを軸に仕事を組むのかよくわからない^^;
でも、そうまでしても行く価値のあるお店って、そう多くはないのかもしれない。

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【埼玉屋】
住 所:東京都北区東十条2−5−12    MAP
電 話:03-3911-5843
営業時間:16:00〜21:30  ※土曜日は、16:00〜18:00(1回転目で満席次第終了) 
煙 草:完全禁煙
定休日:日祝
駐車場:なし(飲まない人の入店はNGです。)




※定休日等、変更になっている場合がありますので、必ず事前に確認してください。


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