ハワイのおみやげといえば、
マカダミアナッツチョコレートとビーフ・ジャーキー。
実は今、ビーフジャーキーがお土産で持って帰れないってご存知でしょうか?
覚えていますでしょうか?
2000年代初頭にあった、狂牛病問題。
それ以降、外国で製造されている牛肉加工食品は、
一切日本に持ち込めなくなっているのです。
特に、2019年4月からは厳格化され、
空港で見つかってから放棄しても、厳罰の対象になるのだとか。
(検疫犬が回っていて、探知するらしいですよ!)
台北駅で買った、温かい「臺鐵便當」も日本への持ち込みは禁止。
泣く泣く桃園空港で食べました。(美味しかったです!)
美味しさに国境はないって言うのにねぇ・・・。
美味しさに国境はないといえば、先日お邪魔させていただいた、
こちらのお店の料理に感動したのを思い出しました。
お伺いさせていただいたのは、“Fff...TOSHI(エフ ド トシ)”さん。
お店は、六本木の東京ミッドタウンのすぐ横にあります。
restaurant chinois
書かれているように、中国料理のお店です。
この日は、料理はシェフのおすすめコース、
そして、それぞれの料理に合わせらお酒をペアリングでいただきました。
階段を降りて地下に行くと、お店の入口があります。
店内は、どの席からも厨房で料理をしている様子を楽しめるカウンター席が10席。
そして、個室もあるようです。
カウンター席に座り、先ずはシャンパーニュから。
モエ・エ・シャンドン グランヴィンテージ2012。
74番目のヴィンテージシャンパンだそうです。
グラスの注いでいるときから立ち上がる香りが堪らない。
シャンパンと同じ製法で作られたスパークリングワイン・・・
いつもはそちらを楽しんでいるのですが、こういうのを目の前にすると、
やはりホンモノは違うんだなぁ・・・そう思いますね。
繊細に立ち上がる泡は、これからはじまる魅惑のディナーを予感させてくれます。
シャンパーニュを味わいながら、目の前に置かれているメニューを眺めてみます。
読み進めていただく事で感じる [imagination]
五感へ [Real] をお届けします。
こころの小旅行をお楽しみくださいませ。
メニューと言うよりも、物語のヒントのようなもの。
これからはじまる、お伽噺にワクワクするような感覚をおぼえます。
料理は prologue からはじまります。
最初は、「golden crub」。
目の前に登場した瞬間に、思わず二度見。
鮮やかな金色のオスの上海蟹。
本当に海の中にこんなのがいれば、大変なことになるのでしょうが・・・^^;
でも、中身は本物。
紹興酒に漬けこまれ、濃厚な旨味を楽しむことが出来ます。
そして、次の料理の名は、「漆黒」。
お店の名前が書かれた木の箱を開けると、
本当に漆黒の世界が待ち受けているのです。
中から一つ取り出してみましょう。
これは、香港の五目揚げ餅「咸水角(はむすいこう)」。
漆黒なのは、皮にイカスミか竹炭を使っているからなのでしょうかね?
このままの状態では、味に全く想像がつかないですよね。
半分に割ってみると、中からは美味しそうな具材がタップリ溢れてきます。
外の皮は餅米。
中の具材は、大山鶏、バフンウニ、いぶりがっこ、大正海老。
もちもちした食感と具材の旨味が快感ですよ(^^)
次の料理が出る前に、ペアリングのワインが提供されます。
こんな感じで見ると、中国料理のお店にいるのを忘れてしまいそうになります。
次の料理は「暦」。
厚切りのサーモンに、腐乳とカレーを使ったソースがかけられています。
腐乳と入っても、その癖と臭みはほとんど無く、
ほんの僅かにカレーの風味と重なって旨味を引き出す仕事が施してあります。
そして、「殷雷」。
ここで登場した最中。
もちろん、普通の最中ではないことは容易に想像していただけると思います。
中には、アヒルの肉と、フォワグラ。
そこに、パチパチと弾ける、刺激的な食感のスペインの飴が加わり、
食べるたびに楽しい感覚を感じることが出来ます。
この料理でprologueが終わり、次の料理から episode がはじまります。
先ずは、ペアリングのワイン。
選んでいただいたのは、ニュージーランドのソーヴィニヨンブラン。
このワインが香り高く心地良い。
episode 1 「爽香」
これは、ノドグロの清蒸(チンジョン)。
フワフワに蒸されたノドグロの上には、葱、パクチー、レモングラスが乗っかります。
特製のソース、香草と一緒にいただくノドグロ、
口の中に広がる香りと味わいを感じながら、メニューの名前「爽香」の文字が浮かびます。
次に登場したのが、喫茶店では見ることがあっても、
中国料理のお店では、まず見ることがないであろうこれ。
そう、サイフォンの器具。
その後ろでは、まるでそんなものは存在しないかのように、
華麗な手付きでペアリングのワインが用意されています。
ペアリングのワインは、何とムルソー!
これを見ただけで、テンションが上ります(^^)
流石に重厚な味わいで、しばらくワインのこと以外は考えられなくなります^^;
そんなワインとペアリングでいただくのは・・・。
episode 2 「至極」
先程、サイフォンを使っていたのは、フカヒレにかけるスープ。
フカヒレがスープで満たされると、その存在感を見る見ると輝かせてくれます。
2週間以上かけてゆっくりと戻したフカヒレは、
今まで食べた中でも記憶にないくらいに美味しい。
サイフォンで煮出して作った最高のスープとともに、まさに至極の味わいですね。
フカヒレの余韻がおさまらないうち、
次の料理に合わせるペアリングのワインが提供されます。
来たー!
イタリア、ピエモンテが誇る極上の赤ワイン、バローロ。
これがでてくるということは、次は肉料理か。
episode 3 「SUKIYAKI」
SUKIYAKIと書いて、すき焼きと読む。
中国料理のお店ですき焼き・・・。
その答えは、こんな感じ。
十勝牛の上に、とろりと卵黄。
そして、千住葱と山椒オイルパウダー。
ナイフとフォークも用意してくださってますが、
「箸でも切れますよ。」の言葉に、それに従ってみると、その通り。
そして、口の中で見事にすき焼きが完成するのです。
食べてみて、初めて完成する料理、SUKIYAKI。
先程のフカヒレといい、SUKIYAKIといい、休む暇がないくらいに美味しい。
魚料理がでて、肉料理も出た。
そして・・・。
episode 4 「強火」
紅芯大根、うずまきビーツ、広東白菜、マコモダケなど、
目の前に出てきた、彩り豊かな野菜たち。
これと強火の関係は・・・
目の前で、大きな炎が上がり、あっという間に仕上げられる料理は、
7種類の野菜の強火炒め。
さっきまで生で切られただけの野菜が、いま目の前で立派な料理に大変身。
これには、ワインではなく日本酒。
新政のNo.6 X-typeをあわせていただきます。
甘み、食感、味わい・・・。
野菜それぞれが持つ個性をギュッと閉じ込め、
シンプルかつ一番美味しく贅沢にいただく方法かもしれませんね。
Epilogue. 「たまご炒飯with自家製X.O醤」
たまご炒飯は、シンプルなだけに一切のごまかしが効かない料理。
千住葱を二通りの切り方で入れて、五感をくすぐる。
一方は細かく切って香りを出し、もう一方は荒く切って食感を出す。
玉子と千住葱だけ。
それだけでこんなに複雑な炒飯が出来るのには本当に脱帽。
一緒に出していただいた、X.O醤と一緒にいただくと、
さらに奥深くまで旅することが出来ます。
Happiness. 「Simple」
先ずは、2種類の杏仁豆腐。
セピア色のほうはアーモンド杏仁豆腐で、白いほうがエスプーマ杏仁豆腐。
シンプルながら香り高く、かと言って先程までの料理の余韻を妨げることはない。
そして、タロイモケーキ 。
最初に出された杏仁豆腐で、口の中のモードを整えて、
2番めに出されるケーキで仕上げる。
最後まで、何もかも計算されながらも、ビシビシと挑戦していく。
まさに、五感が刺激され続けるひとときでした。
ひと仕事終えて、リラックスした表情を浮かべる、シェフの吉田隼之さん。
私服を着た彼と、街なかですれ違っても普通の人にしか見えないかもしれない。
でもそんなギャップもシェフの魅力のひとつ。
想像もつかない素敵な体験が出来ました。
来て本当に良かった!
本気でそう思えるお店に出会うことが出来ました。
【Fff...TOSHI(エフ ド トシ)】
住 所:東京都港区六本木4-4-2 ヒルサイドパレス六本木 B1F MAP
電 話:03-6875-4245
営業時間:18:00〜23:00
煙 草:完全禁煙
定休日:不定休
駐車場:なし(お店の近くに有料駐車場有り)
お店のHPはコチラ
※定休日等、変更になっている場合がありますので、必ず事前に確認してください。
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マカダミアナッツチョコレートとビーフ・ジャーキー。
実は今、ビーフジャーキーがお土産で持って帰れないってご存知でしょうか?
覚えていますでしょうか?
2000年代初頭にあった、狂牛病問題。
それ以降、外国で製造されている牛肉加工食品は、
一切日本に持ち込めなくなっているのです。
特に、2019年4月からは厳格化され、
空港で見つかってから放棄しても、厳罰の対象になるのだとか。
(検疫犬が回っていて、探知するらしいですよ!)
台北駅で買った、温かい「臺鐵便當」も日本への持ち込みは禁止。
泣く泣く桃園空港で食べました。(美味しかったです!)
美味しさに国境はないって言うのにねぇ・・・。
美味しさに国境はないといえば、先日お邪魔させていただいた、
こちらのお店の料理に感動したのを思い出しました。
お伺いさせていただいたのは、“Fff...TOSHI(エフ ド トシ)”さん。
お店は、六本木の東京ミッドタウンのすぐ横にあります。
restaurant chinois
書かれているように、中国料理のお店です。
この日は、料理はシェフのおすすめコース、
そして、それぞれの料理に合わせらお酒をペアリングでいただきました。
階段を降りて地下に行くと、お店の入口があります。
店内は、どの席からも厨房で料理をしている様子を楽しめるカウンター席が10席。
そして、個室もあるようです。
カウンター席に座り、先ずはシャンパーニュから。
モエ・エ・シャンドン グランヴィンテージ2012。
74番目のヴィンテージシャンパンだそうです。
グラスの注いでいるときから立ち上がる香りが堪らない。
シャンパンと同じ製法で作られたスパークリングワイン・・・
いつもはそちらを楽しんでいるのですが、こういうのを目の前にすると、
やはりホンモノは違うんだなぁ・・・そう思いますね。
繊細に立ち上がる泡は、これからはじまる魅惑のディナーを予感させてくれます。
シャンパーニュを味わいながら、目の前に置かれているメニューを眺めてみます。
読み進めていただく事で感じる [imagination]
五感へ [Real] をお届けします。
こころの小旅行をお楽しみくださいませ。
メニューと言うよりも、物語のヒントのようなもの。
これからはじまる、お伽噺にワクワクするような感覚をおぼえます。
料理は prologue からはじまります。
最初は、「golden crub」。
目の前に登場した瞬間に、思わず二度見。
鮮やかな金色のオスの上海蟹。
本当に海の中にこんなのがいれば、大変なことになるのでしょうが・・・^^;
でも、中身は本物。
紹興酒に漬けこまれ、濃厚な旨味を楽しむことが出来ます。
そして、次の料理の名は、「漆黒」。
お店の名前が書かれた木の箱を開けると、
本当に漆黒の世界が待ち受けているのです。
中から一つ取り出してみましょう。
これは、香港の五目揚げ餅「咸水角(はむすいこう)」。
漆黒なのは、皮にイカスミか竹炭を使っているからなのでしょうかね?
このままの状態では、味に全く想像がつかないですよね。
半分に割ってみると、中からは美味しそうな具材がタップリ溢れてきます。
外の皮は餅米。
中の具材は、大山鶏、バフンウニ、いぶりがっこ、大正海老。
もちもちした食感と具材の旨味が快感ですよ(^^)
次の料理が出る前に、ペアリングのワインが提供されます。
こんな感じで見ると、中国料理のお店にいるのを忘れてしまいそうになります。
次の料理は「暦」。
厚切りのサーモンに、腐乳とカレーを使ったソースがかけられています。
腐乳と入っても、その癖と臭みはほとんど無く、
ほんの僅かにカレーの風味と重なって旨味を引き出す仕事が施してあります。
そして、「殷雷」。
ここで登場した最中。
もちろん、普通の最中ではないことは容易に想像していただけると思います。
中には、アヒルの肉と、フォワグラ。
そこに、パチパチと弾ける、刺激的な食感のスペインの飴が加わり、
食べるたびに楽しい感覚を感じることが出来ます。
この料理でprologueが終わり、次の料理から episode がはじまります。
先ずは、ペアリングのワイン。
選んでいただいたのは、ニュージーランドのソーヴィニヨンブラン。
このワインが香り高く心地良い。
episode 1 「爽香」
これは、ノドグロの清蒸(チンジョン)。
フワフワに蒸されたノドグロの上には、葱、パクチー、レモングラスが乗っかります。
特製のソース、香草と一緒にいただくノドグロ、
口の中に広がる香りと味わいを感じながら、メニューの名前「爽香」の文字が浮かびます。
次に登場したのが、喫茶店では見ることがあっても、
中国料理のお店では、まず見ることがないであろうこれ。
そう、サイフォンの器具。
その後ろでは、まるでそんなものは存在しないかのように、
華麗な手付きでペアリングのワインが用意されています。
ペアリングのワインは、何とムルソー!
これを見ただけで、テンションが上ります(^^)
流石に重厚な味わいで、しばらくワインのこと以外は考えられなくなります^^;
そんなワインとペアリングでいただくのは・・・。
episode 2 「至極」
先程、サイフォンを使っていたのは、フカヒレにかけるスープ。
フカヒレがスープで満たされると、その存在感を見る見ると輝かせてくれます。
2週間以上かけてゆっくりと戻したフカヒレは、
今まで食べた中でも記憶にないくらいに美味しい。
サイフォンで煮出して作った最高のスープとともに、まさに至極の味わいですね。
フカヒレの余韻がおさまらないうち、
次の料理に合わせるペアリングのワインが提供されます。
来たー!
イタリア、ピエモンテが誇る極上の赤ワイン、バローロ。
これがでてくるということは、次は肉料理か。
episode 3 「SUKIYAKI」
SUKIYAKIと書いて、すき焼きと読む。
中国料理のお店ですき焼き・・・。
その答えは、こんな感じ。
十勝牛の上に、とろりと卵黄。
そして、千住葱と山椒オイルパウダー。
ナイフとフォークも用意してくださってますが、
「箸でも切れますよ。」の言葉に、それに従ってみると、その通り。
そして、口の中で見事にすき焼きが完成するのです。
食べてみて、初めて完成する料理、SUKIYAKI。
先程のフカヒレといい、SUKIYAKIといい、休む暇がないくらいに美味しい。
魚料理がでて、肉料理も出た。
そして・・・。
episode 4 「強火」
紅芯大根、うずまきビーツ、広東白菜、マコモダケなど、
目の前に出てきた、彩り豊かな野菜たち。
これと強火の関係は・・・
目の前で、大きな炎が上がり、あっという間に仕上げられる料理は、
7種類の野菜の強火炒め。
さっきまで生で切られただけの野菜が、いま目の前で立派な料理に大変身。
これには、ワインではなく日本酒。
新政のNo.6 X-typeをあわせていただきます。
甘み、食感、味わい・・・。
野菜それぞれが持つ個性をギュッと閉じ込め、
シンプルかつ一番美味しく贅沢にいただく方法かもしれませんね。
Epilogue. 「たまご炒飯with自家製X.O醤」
たまご炒飯は、シンプルなだけに一切のごまかしが効かない料理。
千住葱を二通りの切り方で入れて、五感をくすぐる。
一方は細かく切って香りを出し、もう一方は荒く切って食感を出す。
玉子と千住葱だけ。
それだけでこんなに複雑な炒飯が出来るのには本当に脱帽。
一緒に出していただいた、X.O醤と一緒にいただくと、
さらに奥深くまで旅することが出来ます。
Happiness. 「Simple」
先ずは、2種類の杏仁豆腐。
セピア色のほうはアーモンド杏仁豆腐で、白いほうがエスプーマ杏仁豆腐。
シンプルながら香り高く、かと言って先程までの料理の余韻を妨げることはない。
そして、タロイモケーキ 。
最初に出された杏仁豆腐で、口の中のモードを整えて、
2番めに出されるケーキで仕上げる。
最後まで、何もかも計算されながらも、ビシビシと挑戦していく。
まさに、五感が刺激され続けるひとときでした。
ひと仕事終えて、リラックスした表情を浮かべる、シェフの吉田隼之さん。
私服を着た彼と、街なかですれ違っても普通の人にしか見えないかもしれない。
でもそんなギャップもシェフの魅力のひとつ。
想像もつかない素敵な体験が出来ました。
来て本当に良かった!
本気でそう思えるお店に出会うことが出来ました。
【Fff...TOSHI(エフ ド トシ)】
住 所:東京都港区六本木4-4-2 ヒルサイドパレス六本木 B1F MAP
電 話:03-6875-4245
営業時間:18:00〜23:00
煙 草:完全禁煙
定休日:不定休
駐車場:なし(お店の近くに有料駐車場有り)
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