もしかしたら同じものかもしれないけれど、
表現の仕方を少し変えるだけで、こんなにも素敵な響きになるのか・・・。


100円SHOPの「セリア」。
そこに面白い色鉛筆が売っているのです。
それは「にほんの色鉛筆」。

ご存知、色鉛筆には「赤」「青」「黄色」「緑」などの色が入っていて、だいたい12色くらいでしょうか?

ところがセリアの「にほんの色鉛筆」には、それらの色は入っていないのです。
入っているのは、日本の伝統色。

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金茶、杏、紅、牡丹、菖蒲、瑠璃、露草、青磁、緑青、栗、鳶、墨。 

赤色よりも紅色、青色よりも瑠璃色、茶色よりも栗色・・・
ちょっと素敵な感じですよね。

そう言えば、先日お伺いさせていただいたお店も、そんな和の色の名前のお店でした。

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お邪魔させていただいたのは、京都祇園にあるフレンチのお店、
“祇園呂色(ろいろ)さん。

呂色:漆黒の濡れたような深く美しい黒。

京都祇園。
和の心を取り入れた京都フレンチ。

店内は、横並びのカウンター席で10席、もちろん完全予約制。
この日は、おまかせのディナーとワインのペアリングをお願いしました。

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シャンパーニュで乾杯。
この瞬間から、祇園呂色の世界が始まります。

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キャビアと7kgのチョウザメの身。
キャビアはいただいたことがありますが、チョウザメの身は初めて。
想像していたのとは違いあっさりと深みのある味わいで、キャビアの塩梅が丁度良く合います。

乾杯でいただいたシャンパーニュとの相性もかなりいい感じ。

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次の料理は、琵琶湖産のホンモロコ。
ふきのとうと金柑のソースが、モロコのほろ苦さとよく合います。
ホンモロコろこんな形で味わいえるのは、京都フレンチを謳うこちらのお店ならではでしょうか。

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次は、オイスターリーフと蛤。
蛤の上に乗っかるオイスターリーフは、食べてみると本当に生牡蠣の風味がするから面白い。

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これに合わせるワインは、ムルソー ジュヌビエーブ プルミエ・クリュ。


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透明なトマトジュースのジュレが蛤を包み込む。
いただくと、トマトのさっぱりを感じた後すぐ、旨味に包み込まれるのです。
これ、凄いですね。
ワインとのペアリングも最高です。

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冷たい料理が続いたあとは、温かいスープ。
こちらは、新玉葱のスープです。

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すくってみると、下からトリュフが出てきます。
新玉葱の甘みとトリュフが加わり、味に深みが増すのを楽しむことができますよ。

お品書きを見ると、次の料理は旬の寒鰤を使った料理。
これに合わせるのはオレンジワイン・・・とは言っても、れっきとした白ワイン。
深い色をしているので、オレンジワインと言われるのだとか。
その味わいを楽しんでいると、料理が登場します。

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寒鰤と紅芯大根。
ぶり大根をイメージしているのだとか。
ソースの白いのは白味噌か?
寒鰤の旨みが広がったところに、オレンジワインを入れてやると、信じられない広がりを感じることができる、素晴らしいですよ!



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次の料理はピゼリ。
えんどう豆を使ったリゾットのような感じを想像していただければわかりやすいでしょうか。
薄皮を一つ一つ丁寧に取り除き仕込みをするとのことで、かなり手間がかかっているようですね。
一口いただくと、豆の美味しさに思わず笑顔になる、美味しい!

使っているのは、与謝野の米。
アルデンテ? ご飯には少し芯を残しているそうなのですが、それがまた美味しい。

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真っ白なお皿に、白い料理の「 ジャルダンブラン」、和訳は“白い庭”。
この料理、 白い野菜のみで作ってあるのだとか。

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長芋、白髪葱、蕪と九条ネギ。
そして、ペコリーノチーズで仕上げてある。
和とフレンチ。
フレンチレストランに来ているのか、和食のお店に来ているのかわからなくなるほど、
その境界線での味わいを楽しめる、これは本当に楽しいですよ。


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これには、ワインではなくカクテルでペアリング。
紅玉 酒粕 りんごパウダー ラム アーモンドリキュール・・・
わ、これはいちいち想像を打ち破る味がする!

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そしてこれは、ハタ。
ハタの身を出汁にサッとくぐらせて、ふぐの白子とアンチョビを使ったソースであしらう。
これ、もう和食との境界線を越境しちゃってますね(^^)

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合わせるのはワインではなく、日本酒。
京都、竹野酒造の山廃で、「if」という名前のお酒。
このお酒が素晴らしかった! 旨味と綺麗さの調和がものすごいお酒。
もしかしたら、一般流通はしていないのかも?

目が覚めるような美味しさのハタとお酒を味わったあとは、亀岡の七谷鴨をいただきます。

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知る人ぞ知る、亀岡の七谷鴨、40日で出荷されているのだとか。(ちなみに私は初体験!)
皮目をパリッと焼き上げ中はミディアムレアに仕上げられていて、想像以上の美味しさです。

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合わせるワインはピノ・ノワール、NUITS-SANT-GEORGESの1996年。
このワインは、七谷鴨、そして次の料理にも合わせていきます。

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漆黒・・・いえ、呂色の石が敷き詰められた器の上には、但馬牛と金時人参。

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あの塊が、こんなに素敵な料理になって、目の前に(^^)
これは、テンション上がりますよ〜

肉はもちろんのこと、金時人参がかなりヤバい。

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人参をフォークで刺してる写真をアップしたのは、初めてだろうなぁ^^;
でも、そのくらいに美味しかったですよ。

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次の料理が出てくる前に、ソムリエさんがワイングラスに黄金色の飲み物を注ぐ・・・。
これはもしかすると・・・

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日本酒です。
それも、5年熟成の古酒。

これは、本日の結びと合わせていきます。

金目鯛の煮付け、壬生菜とシシトウのごはんに、卵黄を塩漬けにしたものをかけていただきます。

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これは完全に和食・・・京料理でしょ?
そう思わせながらも、きちんとフレンチになっているから面白い。
ダルマ正宗の5年古酒と合わせると、まるでご褒美をもらったときのような笑顔が自然と出てきますよ。


そして、デザートは・・・。

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 しその花が鮮やかなブラマンジェ。

そして、ショコラは目の前で組み立てて、仕上がっていくのを楽しむことが出来ます。

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温かい焼チョコと冷たいチョコムースが 口の中で出会うときの喜び広がっていくようです。


これらのデザートに、ドメーヌ・サン・ジャン・ダラモン リヴザルトの1953。
何と、67年熟成のワインをデザートワインとしていただきます。

さらに、アイスクリームと、

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パティシエさんが、タイミングを合わせて焼き上げてくださった、フィナンシェ。
焼きたてのフィナンシェって、こんなにも美味しい!

祇園呂色さん、素晴らしかったです。
評判を聞き、ぜひ実際に行ってみたかったお店。
本当に来てよかったです。

料理、ワイン、日本酒、カクテル、そして最高のサーヴィス。
京都のフレンチがどんなものなのかを、是非体験しに行ってくださいね!
感動します。
 





【祇園呂色】
住 所:京都市東山区花見小路四条西入ル北側266 井澤ビル 5F    MAP
電 話:075-541-5510
営業時間:12:00〜15:00  18:00〜21:00 
煙 草:完全禁煙
定休日:日曜日
駐車場:なし(お店の近くにコインパーキング有り)

お店のHPはコチラ


※定休日等、変更になっている場合がありますので、必ず事前に確認してください。


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