11月に入って、気温も下がり風が強い日が続きますね。
今年の夏はものすごい猛暑。
春頃、今年は冷夏との予想を立てていたのだとか・・・
それで、家電各メーカーはエアコンの生産を冷夏向きにしていたところ、あの猛暑がやってきて、エアコンの在庫が足りなくなり、家電店からエアコンが消えるという現象が起きたのだとか・・・

そんな猛暑だったことも忘れてしまうような日が続いている今日この頃。
何でも、今年の冬は寒さが厳しいらしいですよ。

でも、寒さが厳しくなればなるほど美味しくなる食べ物もありますね!
ふぐの白子なんかは寒さが厳しい方が大きくなるとか。

また、冬の味覚牡蠣も寒気なれば大きなものが入ってきて美味しくなるらしいですね。

この日はそんな冬の味覚、牡蠣フライをいただきに、堺筋本町にある“レストラン 艸葉(くさば)”さんに行って来ました。
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中央大通と堺筋が交差する船場中央1,久太郎町1の交差点(通称:堺筋本町の交差点)から東に3筋目を南に2ブロックのところにお店はあります。
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ここ、艸葉さんは大阪一美味しい牡蠣フライをいただくことが出来るお店として有名で、多数の方がブログで紹介されています。

私もずいぶん前からその噂も、お店の存在も知っていましたが、未だその味、未経験でした。

何でもこのお店を切り盛りされているのがかなり高齢の方で、“今食べとかんと、いつ店閉めるかわからん”とか、
“あの牡蠣フライを食わずして牡蠣フライを語るなかれ!”とかとか言われ、やっと行って来ました。

お店の開店時間は午前11:30とのこと。
何か、開店前から数人の方が並んでいるとの情報を聞きましたが、この日私がお店に到着したのが、11:35。

何と、すでに17人もの方が並んでいました。
正直、迷いました。
この行列に並ぶのか・・・さて、どうすべかな?

でも、この日は既に牡蠣フライの口になっていましたし、覚悟を決めて並ぶことにしました。
お店の前で並んでいるあいだに、このお店のことがのっている食べログの記事なんかを見ていました。
そこには、“大阪一の牡蠣フライ”とか、“ハンバーグが絶品”とか書いてあります。

また、中には“席を1つ空けて座ろうとしたら怒られた”とか、“カウンターの中のシェフとマスターはいつも不機嫌”なんて書き込みもありました。
あはは・・・どんな感じなのでしょうか?
写真撮影の許可はいただけるのでしょうかね・・・何て不安も少し抱えながら待つことにします。でも、大阪一美味しい牡蠣フライにはかえられませんね。

30分ほどお店の前で待ち、店内に案内していただき、カウンターに座ります。
すると、マダムから“メニューをご覧になられる方は?”と聞いていただきました。
この日は季節限定の(メニューには載っていなくて壁に張り紙がしてある)的矢産 牡蠣フライに決めていたので、メニューは見ずに注文しました。

店内はカウンター席が10席と4人掛けのテーブル席が2つです。
また、2階もあるみたいなのですが、階段のところに張り紙がしてあります。
“当分の間、人手不足の為 二階はぼちぼちさせていただきます よろしくお願い致します 店主”
なるほど、二階にお客さんをいれても、この状況で廻すのは無理があるのでしょうね。

カウンターの中には軽く70歳は越えるであろう老齢のシェフが1人、
そしてカウンターの中と外を行き来しながら、お皿を並べたりご飯をよそったり、味噌汁を入れる店主が。
こちらも軽く70歳を越えられていると思われます。シェフとマスターはご兄弟だと思われます。なぜならば、顔がそっくりなんですよね。
そして、ホール担当のマダム。この方もかなりの高齢ではないでしょうか?

なるほど、早くお伺いしなければならない理由はこれですね。
でも、注文を聞いて、調理に取りかかるシェフの眼力は鋭いですよ。
腰は曲がって、お皿をもつ手はふるえてはいるものの、調理する姿に無駄な動きは一切ありません。

カウンターの上にはあらかじめ、お箸とおしぼりがセットされていました。
縦書きで“レストラン艸葉”って書いてあります。
艸葉牡蠣フライ

この“艸”っていう字、これがくさかんむりの元々の由来なんですよね。
くさかんむりは2つの十字の横画をつなげて全体で3画にする「3画くさかんむり」(艹)と
そのまま間を開ける「4画くさかんむり」があって、この“艸”の字は4画くさかんむりそのものですよね。
何だか歴史を感じます。

この年期の入ったカウンターとその奥に見える使い込まれた鉄板、そしてその上にのるステーキカバーがいい雰囲気を演出していますね。
艸葉牡蠣フライ

調理する姿や、シェフ、マスター、マダムの掛け合いを聞きながら待っていると的矢産牡蠣フライがやってきました。
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大きな牡蠣フライが全部で6個、特製のタルタルソースがかけてあります。

お昼のランチタイムにはこの牡蠣フライにご飯と味噌汁、お漬け物が付いてきます。
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まずは、タルタルソースをたっぷりつけていただきます。
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わ!これは凄い!!
こんなにジューシィで深い味わいの牡蠣フライは未だかつて食べたことがありません。
衣の厚さといい、火の通し方といい完璧ですね。
そしてまた、このタルタルソースの美味しいこと!
艸葉牡蠣フライ

これは的矢産の牡蠣の味を知り尽くしているからこそ出来るタルタルソースだと思います。

そして、ここの牡蠣フライは牡蠣が2個一緒に揚げられているのです。
2個一緒とはいっても決してかき揚げのように適当に一緒に揚げてあるのではなく、きちんと2つ整列させて牡蠣の旨味が最大限に発揮できるように計算されているかのようにも見えます。
艸葉牡蠣フライ

また、付け合わせのサラダもよく考えられていて美味しいですよ。
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これはリンゴのサラダなのですが、牡蠣フライやハンバーグなどの洋食を食べた口の中をさっぱりとリセットさせてくれて、
また最初の一口のような美味しい感覚を読みが得させる効果があるようですね。

この的矢産牡蠣フライ6個(ランチタイムはご飯・味噌汁・漬物付き)、1340円。値段だけ見ると少々高いように感じるでしょうが、1つの牡蠣フライに牡蠣が2つ。
実質牡蠣が12個!しかもこの的矢牡蠣は一般の流通には決してのらない極上品だそうで、独自のルートで仕入れられているそうです。

これは決して高くないですよね!
内容を考えると安すぎるとさえ思います。

次回はこのお店のハンバーグを食べてみたい気もしますが、この的矢産牡蠣フライの味を忘れることが出来ません!
次回もまた、牡蠣フライを注文してしまう可能性が非常に高いですね!

並んでいるときはお店の人が怖いとか言う記事を見て少々不安でしたが、常識を持っていれば全く問題なしです。

この行列のお店に席を空けて座ることは御法度ですし(その時空いていてもすぐに満席になります)、
機嫌悪そうに見えたシェフもマスターもカウンターのこちらからお皿を受け取る手を伸ばすと、“えらいすんません!”と丁重に答えてくださいました。
また、マダムも快く写真撮影を承諾してくださったり、笑顔で見送っていただいたりと非常に気持ちのいい接客でした。

お昼時は行列必至ですが、並んででも食べる価値のある牡蠣フライです。
シェフ、マスター、マダムがお元気な間に如何ですか?


【レストラン 艸葉(くさば)】
住所:大阪市中央区北久宝寺町1-4-12    MAP  
電話:06-6261-9040
営業時間:11:30~14:30(L.O)  17:00~20:00(L.O)  
定休日:日曜・祝日

※定休日等、変更になっている場合がありますので、必ず事前に確認して下さい。


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