食べ物やお酒を題材にした漫画、結構読みました。
その漫画を読んで、「へぇ、そうだったのか!」とか、「そんな美味しい食べ物があるの!」とか、「こんなお酒があるんだ、本物の日本酒とは・・・」とか思い、食やお酒への探求心が育ったのかもしれません。

ワインでは、漫画“ソムリエ”。日本酒では“夏子の酒”なんか嵌りましたね。
その漫画を読むと、無性にワインや日本酒を飲みたくなる気持ち、今もあまり変わらなかったりもします(^^;)

なかでも、“美味しんぼ”は読み出すと止まらなくなって、途中まで全巻持っていたりしました。
残念ながら引っ越しの際にブックオフに売ってしまいましたが、今となってはちょっと惜しかったかなって気もしますね。
その美味しんぼも今や、108巻まで出ているのだとか(2012年2月29日現在)。

みなさんの中にも美味しんぼ、読んだことがある方は多いのではないでしょうか?
そんな美味しんぼ、読んでいて、「うわ!この料理、いっぺん食べてみたい!」と思った料理もいくつかあったのでは?
そんな美味しんぼに出てきた料理の中でも、めっちゃ気になった料理の1つがこれ。
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乞食鶏です。
鶏を蓮の葉でくるんだのち、さらに土で全体を包み、丸ごと炉で蒸し焼きにする、中国江南地方の料理。別名として富貴鶏と呼ばれることもありますよね。
そんな乞食鶏をはじめ、美味しんぼに出てきたような料理を先日こちらのお店で堪能させていただきました。
                空心

西区新町にある“酒中花 空心”さん。
この日は、滋賀県堅田にある名店、“かしわの川中”さんの大将と行く名店の会に、この方にお誘いいただき、行って来ました。

この日は、普段とは違い、スペシャルなおまかせコースをいただけるとのこと。
すごくワクワクします。

時間になり、みんな揃って乾杯です。

乾杯は、“かしわの川中”の大将が持ってきて下さった、このお酒で。
             空心

滋賀の地酒「モンスーン特別醸造」です。
このお酒、リンゴのような香りがして、めちゃくちゃ美味いですよ!

そして、付出しに落花生を香辛料で煮たものとピリ辛味噌のきゅうりです。
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たかが落花生ときゅうりと思う無かれ!
これ、結構深い味わいですよ。
付出しにこういう美味しいものを出していただくと、料理への期待感がどんどん上がりますよね。
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そして、これはくらげと浜名湖の生海苔を使ったジュレ。
ペースト状にした皮蛋を使ってあって、何とも言えない複雑でありかつ、臭みは全くない上品な旨みが素晴らしいですよ。
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このジュレ、先程の日本酒との相性、バッチリです(^^)
どうも、お酒がすすみすぎて(^^;)

そして、自家製干し肉の登場。
下にあるリンゴを干し肉で包むようにしていただきます。
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肉の旨みと塩加減、それらがリンゴの甘みと素晴らしく合いますね。
やはりこれにはワインでしょうか。
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料理はまだまだ続きますよ。
次は、寒ブリのスモークです。
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この寒ブリ、何とジャスミンティーでスモークされているのだとか。
上にかけてあるのは、こちらのお店の自家製ラー油。
味はもちろんのこと、盛りつけも綺麗ですよね。

こちらは、トラフグの唐揚げ。
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ワーワー菜(赤ちゃん白菜)と豆腐を発酵させたものを使って和えてあります。
何とも言えない旨みが素晴らしい。それにしても、豪華な食材が続きますね(^^)

あまりにも素晴らしい料理の数々に会話もいつもより弾んでいるような感じが・・・。
とその時、店員さんが大きな壺のようなものを持ってやってきましたよ。
空心

これも何だか、美味しんぼで見たような気が・・・。
(確かこの話だったような・・・。)

壺の蓋を開けると・・・。
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おぉ!やはり究極のスープか!?
(でも、仏跳牆とは言ってませんでしたが、多分これはそうでしょう)

仏跳牆とは。(広東語での発音はファッティウチョン)
乾物を主体とする様々な高級食材を数日かけて調理する福建料理の伝統的な高級スープ。名前の由来は「あまりの美味しそうな香りに修行僧ですらお寺の塀を飛び越えて来る」という詞にあるとされる。
ひとつの陶器の壺に十数種類から数十種類の乾物を主体とする高級食材と水を入れ、数時間から数日掛けて煮込み、もしくは蒸し煮して作られる。
日本語での発音は定まっていないらしく、一部、観光業界では「ぶっとびスープ」呼ぶそうな(^^;)


でも、お店の方は、これは、イノシシの肉のスープだと仰っていました。
中には、オカヒジキ、夏草花が入っていますね。
取り分けていただきます。
             空心

この時点でものすごくいい香りがしますよ。
オカヒジキと夏草花の下には、トロトロに煮込まれた大きなイノシシの肉が入っています。

何はともあれ、スープを1口いただきます。
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うわぁ!この美味さはいったい何なのでしょうか?
一度食べ出すと止まりませんよ。これはかつて体験したことがないような美味しさです。
このスープ、只者ではありませんね。
この味わいは忘れることが出来ませんね。

スープの感動もまだおさまらないのですが、料理は続きます。

こちらは、牡蠣とアサツキの新芽を炒めたものです。
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大ぶりの牡蠣がどっさり。
嬉しいですね。

少し柚子なんかを搾ってみたりすると、これまた味わいが変わり楽しいですね。
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お酒も少しいただきましょう。
これは広島のお酒、竹鶴の雄町純米。
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牡蠣と合わせると風味が広がってかなりいい感じですね。

そして、干しエビと蕪のみぞれ和え、台湾の豆苗の揚げ麺がトッピングされています。
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これも臭みが無く、エビの旨み満点です。
それにしても、何をいただいてもハイレベルですね。

そしていよいよ乞食鶏の登場です。

土釜を割ると、中からはまるごと名古屋コーチンが蓮の葉に包まれて出てきます。
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湯気と共に立ち上がる香りが素晴らしい!
取り分けていただき早速・・・。
空心

おぉ!めっちゃ柔らかで味もしみ込み、これは美味いですね(^^)
念願の乞食鶏、想像通りの美味しさでしたよ。

まだ料理は続きます。
次の料理は、四川風青椒肉絲。
「お!ピリ辛の青椒肉絲かな?」
そう思って、待っていると出てきたのがこれ。
                         空心

何と、上にのっかってるお肉がレア!
素晴らしいじゃないですか!!
こんな青椒肉絲、食べたことがありません。
ピリ辛のソースに肉の旨みが加わって、これはスゴいですよ(^^)

そして、かに味噌とXO醤麺。
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贅沢な出で立ちですよね。
1人ずつ取り分けていただきます。
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プリップリの麺にソースがよく絡まって美味しいですね。
    空心

ここまで来ると、結構お腹も膨れているのに不思議と食べられますね。
やはり、美味しいからでしょうね。

そして、デザートは杏仁豆腐。
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もちろん、出来合いではなく、きちんと手作りされた本物です。

デザートが出たので、これで終わりかと思っていたら・・・・。

出ました!〆の炒飯。df634c39.jpg



お腹なもう、はち切れんばかりの状態ではありますが、やはりこれだけの料理を出すお店の炒飯は食べないわけには行きませんよね。

しっとりとフワパラが共存している究極の味わい。
たとえ満腹になっても美味しさをしっかり感じることの出来る炒飯。
そのレベルの高さを感じずにはいられませんね。

こちらのお店、空心さん。
お昼のランチも大人気、夜のディナーに至っては、知る人ぞ知る名店。
大評判なのも頷けます。
この日は特別メニューを組んでいただきましたが、普段のメニューでも、満足すること間違いないですね。
本物の中国料理の素晴らしさを堪能させていただきました。
また、企画して下さった、滋賀 堅田のかしわの川中・地鶏穏座の川中さん、ありがとうございました。





【酒中花 空心】   
住所:大阪市西区新町1-21-2    MAP     
電話:06-6532-7729   
営業時間:11:30~14:00(ランチは火~金) 18:00~23:00(L.O.21:30)
煙  草:終日禁煙
定休日:月曜日
      

お店のHPはコチラ

※定休日等、変更になっている場合がありますので、必ず事前に確認して下さい。

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