“京”と書いて、“みやこ”と読む。
これって、古来日本の中心が京都であったことで、そうなったのでしょうね。

何かと東京に対抗心を燃やす大阪人。
そんな紹介のされ方、よくテレビでされてしまいます(^^;)

確かに、街の規模、人の多さ、新しい情報の集まり方では、はるかに叶わないのは事実なのですが、一度味わえばクセになる、奥の深さがありますよね、大阪。

そんな東京への対抗心ありありの大阪なのですが、不思議と京都へのそれはないですよね。
関西の中でも、特別な場所、京都。
少々値段が高くても、京都のものならば買ってしまっている自分がいるのも事実です(^^;)

そういえば、京都の“京”の文字が付く場所、日本中に結構ありますよね。

東のみやこで、東京。
日本の真ん中、中心の、みやこで、“中京”。

他にも、京橋、平城京、西の京、京終・・・
小京都も全国に約50カ所。
やはり、人の心に残る何か魅力的なものがあるのでしょうね。

そんな、京都の街にあるような感じの一軒のお店を見つけました。
            千恵里

お店の名前は、“千恵里”さん。
京都の街を歩いていたら、よくある感じのお店ですね。
でも、ここは京阪沿線の町、千林。

千林に、こんな素敵な感じのお店が今年の(2013年)1月にオープンしたそうです。

久しぶりに、情報を得た瞬間からときめいて、次の日に早速お邪魔させていただきました。

京阪電車の千林駅からは、徒歩5分ほど。
駅を降りて、アーケードの千林商店街を歩いて、途中で商店街をはなれて、住宅地の中に入っていったところにあるので、通りがかりではまず見つけられないと思います。
                  千恵里

でも、この地図の通りに行けば、ちゃんとお店に辿り着くことが出来ましたよ(^^)

白い暖簾をくぐると、お店の入口が見えますよ。
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左側の引き戸の方に、“入口”と書いてあるのでわかりやすいです。
ここで靴を脱いで、お店の中に入っていきましょう。

「こんにちは~。」
「は~い。」
「あ、1人なんですけど、大丈夫ですか?」
「どうぞ(^^) 今、お座敷の方しか空いてないのですが、よろしいでしょうか?」
「大丈夫ですよ(^^)」


そんなやりとりをしながら、お座敷の席に案内していただきます。

温かいお茶と、真っ白な熱いおしぼりを出していただき、寛ぎます。
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お品書きはこんな感じですよ。
        千恵里

輪(つながり)定食、1200円
ほっこり カレーライス、700円
     少カレー、400円

あと、コーヒー、紅茶、カフェオーレ、ココア、ミックスジュースもありますよ。
そして、水曜日と土曜日は、お煎茶セットが。たぶんこれ、特別なものじゃないかなぁ・・・。

この日は、ランチにお伺いしたので、やっぱりカレーを・・・
とはなりませんよ(^^;)
私、カレーが大好きではありますが、このお店の雰囲気を見るとやはり、輪(つながり)定食ですよね。
で、この日の“輪(つながり)定食”の内容は、
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おぉ!
美しい字で書かれた本日のお献立。
これを見るだけでも、ワクワクしてきます(^^)

もちろん、輪(つながり)定食をお願いしました。

こちらのお店は、4席の座敷が2卓と、6人掛けのテーブル席が1卓。
そして、縁側に小さな2人掛けのテーブル席があります。
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庭を見ながら落ち着いた気持ちで食事をしたり、お茶を楽しむことが出来ますよ。

座敷に座ると、ちょうどテーブル席の方を見てしまう形になるのですが、
間にロールスクリーンがあって、目隠しになるので、視線を気にせずに落ち着くことが出来ます。
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ひな人形が飾ってあったりと、店内の雰囲気も素晴らしく、本当に千林にいることを忘れてしまいそうになります。
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そんな感じで、店内の様子や庭の景色を楽しんでいると、輪(つながり)定食がはこばれてきました。
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ごはん、味噌汁、主菜、小鉢、炊き合わせ、デザートまで付いた、ときめく内容です(^^)

では早速、お味噌汁から。19e5ba70.jpg



うん、美味しいですよ!
きちんとした味噌を使った、香り豊かな味噌汁です。
こういうの、すごくほっこりしますよね・・・・
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そう思い、箸袋を見ると、“ほっこり しましょ”の文字が。

癒されます(^^)

そして、ごはんは十三穀米に、ちりめん山椒がかけられたもの。
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見た目にも美しく、食欲そそります。

魚は、鰆の味噌漬けです。
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うわ!これ、すごく上品な味付けで、美味しいですよ(^^)
これひとつ取ってもすごいなぁ・・・。

そして、含め煮。
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高野豆腐、椎茸、金時人参、スナップえんどう、蕗の煮物。
どれを食べてもほっこりします。

普段の私ならば、「これはお酒が欲しくなりますねぇ!」などと思うのですが、
これは、お酒のアテで楽しむというよりも、じっくりごはんと共に味わいたい。
そんな気持ちにさせて下さいます。
(あ、もちろん、お酒の料理としても最高でしょうが)

ごはんと言えば、この十三穀米、艶々の炊きあがりで、美味しいですよ!
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玄米とか、雑穀米、十三穀米などのお米って、白米を炊く以上に難しいのでしょう?
(やはり、粒の大きさが揃ってないものは炊きあがりにも差が出るためでしょうか?)
でもね、ここの十三穀米は素晴らしかった。
今まで私がいただいた十三穀米の中で、一番おいしかったかもしれません。

この、四角いお皿に入った4品は、
ポテトサラダ、だし巻き、ほうれん草の柚子和え、香の物です。
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文字で書くと、どこにでもあるもののように感じますが、どれを食べても、ひとつひとつ手間をかけているのがわかります。
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このだし巻きなんて、口の中に入れた瞬間、心地良くくずれ、出汁の味がいっぱいに広がり出すのですよ! ちょっと快感でした(^^)

そして、デザートはいちご大福。
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何とこのいちご大福も、手作りだそうですよ。
しかも、美味しいんですよ(^^)


きっと昔、どこかの料理屋さんにいらっしゃったのでしょうね。
すごくね、丁寧なんですよ、どの料理も。
それでいて、すごく美味しい!
見た目も素晴らしいのですが、食べると、もっとその素晴らしさがわかります。
どの料理にも、愛情を感じることが出来ますし。

食事を終え、お会計の時にちょっとお話しさせていただきました。

「以前、どちらかの料理屋さんにいらっしゃったのですよね?」
「いえいえ、どれも家庭料理ですよ! お惣菜みたいなものばかりしか出来無くって・・・」

私、てっきり料理屋さんにいらっしゃって、そこを引退されて、自宅でお店をされているものとばかり思ってました。

何でも、築100年を超えた、ご自宅を改装され、ご姉妹で無理をしない程度にお店をされているとのこと。
「週4日の営業で、道楽ですよ(^^)」
そう笑顔で仰ったのが印象的です。

千林の住宅街の中にある、素晴らしく落ち着いた空間で、食事やお茶を楽しめるお店、
“千恵里”さん。
本当は教えたくないけれど、是非この空間で癒されていただきたい・・・。
今はそんな気持ちです。

ランチの価格としては、ちょっとアッパー・・・。
でも、お値段以上の価値は充分にあると思います。
空腹を満たすだけではなく、こころも満足させてみませんか?
千林の裏道をちょっと散策してみて下さい。
きっと、帰りの京阪電車の車内では笑顔になってると思いますよ。




【千恵里(ちえり)】   
住所:大阪市旭区千林1-4-6    MAP     
電話:06-6953-3722   
営業時間:11:30~17:00    
煙  草:完全禁煙
定休日:日・月・火・祝
駐 車 場:なし      



※定休日等、変更になっている場合がありますので、必ず事前に確認して下さい。

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