海中熟成ワインって聞いたことありますでしょうか?

ワインを、海中に沈めて、一定期間熟成させたものなのだとか。

そのきっかけは、2010年、フィンランド沖に沈んでいた難破船から、168本のシャンパンが引き揚げられたことからはじまる。
その168本のうちの47本が、1840年前後に製造されたものだと判明し、
それを試飲した人は、あまりの美味しさに驚愕したのだとか。


それ以来、ヴーヴ・クリコでは、水深40M、水温4度の海底にワインを寝かせて、数年ごとに試飲して、その味わいの変化を追いかけているのだとか。

日本でも、神奈川県のワイン商が、伊豆半島沖の海底に赤ワイン6000本を沈め、7ヶ月間熟成。
それを、「サブリナ」の名前で、1本1万円で販売しているのだとか。
こういうの、ちょっと気になりませんか?

ワインには、肉。
でも、海で熟成されたワインには、和食・・・
天麩羅なんかを合わせてみたくなりませんでしょうか?



この日にお伺いさせていただいたのは、中崎町にある天麩羅のお店、
“佶祥(きっしょう)”さん。

お店は路地裏にひっそりと佇んでいます。
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あ・・・こんな所にいい感じのお店が! ちょっと入ってみよう・・・。

ということは、残念ながら出来ません。
こちらのお店は、完全紹介制で、完全予約制。
ですので、通りがかりに何となく・・・や、
ネットで見て気になって・・・では、入店することが出来ないのです。

この日は、こちらのお店の店主と親しい方に連れて行っていただきました。
(Kさん、ありがとうございます!)

入口の佇まいからも、こちらのお店が只者ではないことがうかがえます。

この建物、大正時代のものなのだとか。
そして、入り口を入ると玄関には、江戸時代の画が飾ってあったり、雰囲気もスゴイのです。

靴を脱いで、お店の中に入り、カウンター席に座らせていただきます。
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メニューは、12,000円のおまかせコースのみ。
ですので、メニューは飲み物のメニューだけがあります。

まずは、生ビールで乾杯!
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富士山の形をした、うすはりグラス出だしていただけますよ。

そして、先付けには、いくらを使ったものを。
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繊細な味わいで、かなり美味しい!
先付け、そのお店で最初に食べる料理ですから、みなさん繊細に味わいます。
ですので、お店の方も気合の入り方が違うのでしょうか。
これを食べると、そのお店の味わいがわかるといいますが、それも頷けるような気がします。

さらに、目の前に用意されたのが、5種類の塩。
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それぞれ味わいが違い、食材によって、合わせる塩を変えると楽しそうですね。

塩だけを少し味見して、ちょっとだけフライング。
そんなことをしていたら、最初の天麩羅が出来上がってきました。
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これは、車海老の頭。

カリッと香ばしく揚がっていて、甘みも素晴らしい!
今から始まる天麩羅のコースへの期待感を、どんどん上げてくれますよ。

そして、車海老。
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海老の甘味と旨味をギュッと閉じ込めた味わいが素晴らしい!
車海老の頭で、その世界に引き込まれ、車海老の天麩羅で閉じ込められる。
しっかり堪能させていただきます。

そして、ズッキーニの天麩羅。
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上に乗っけられたもろみが、ズッキーニの甘みを引き立てます。

そして目の前には、煙で閉じ込められた器が置かれます。
小鉢には、醤油のエスプーマ。
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この砂時計の砂が、全部落ちたら開けてくださいね。
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ということは、中身は・・・。
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そう、これは燻製にされた鰹の刺身。

泡状になった醤油をつけていただきます。

天麩羅だけではなく、こんな感じで旨味を引き出すもの素晴らしい!
すでに、この世界から抜け出せなくなってしまっています(^^)

さて、ここからは色んな食材の天麩羅が、想像できないような形で出てきます。
そして、楽しみはそれだけではありません。
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器もかなり珍しいものを使われています。
江戸時代の古伊万里などのスゴイものが惜しげもなく使われています。
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味わいだけではなく、目からも楽しめる。
まさに互換で味わえる天麩羅なのです。
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そして、旬の味わいをしっかりと楽しめるのも嬉しいですね。
                
甘鯛の鱗揚げ。
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鮎。
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雲丹。
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さらに、ヤングコーンの髭の部分。
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これが甘くて凄く美味しいのです。

そして、また海老の頭が。
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今度の海老は、天使の海老。
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先ほどの車海老とは味わいも食感も違います。
こういう食べ比べも楽しいですね。

そして、椀物も。
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このお椀も、江戸時代のものなのだとか。
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ジュンサイと真薯の椀物。
上品な味わいが心を和ませます。

鱚。
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アスパラガス。
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そして鮑までも。
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そして、店主が目の前に持ってきてくださったのは、大きな岩牡蠣。
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これも天麩羅にしてくださるのだとか。
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いろんな素材が、天麩羅になることによって、その旨味を最大に引き出す。
何を食べても、想像以上に美味しさを味わうことが出来るのです。

そして、牛肉。
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サクッと柔らかく、そして口の中で旨味は一気に広がります。
これ、快感ですね!

最後は、安納芋の天麩羅をいただきます。
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一緒に出されるのは、天つゆと塩・・・
ではなく、メープルシロップと砂糖ですよ^^;

そして、〆には蕎麦をいただきます。
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実はこちらの店主、蕎麦のお店も営んでいらっしゃるのだとか。
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最後にデザートもいただき、大満足。
美味しさはもちろんのこと、器の素晴らしさ、お店の雰囲気、店主のおもてなし。
五感で堪能させていただくことが出来ました。
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天麩羅という料理の奥の深さ、楽しさ、美味しさをしっかり堪能させていただきました。
是非また、予約させていただきお伺いさせていただきたいと思います。










【天麩羅 佶祥】   
住所:大阪市北区中崎西1-6-24    MAP     
電話:06-6292-5122   
営業時間:17:00~23:00   
煙  草:完全禁煙
定休日:不定休
駐 車 場:なし(近隣に駐車場あり)      


※定休日等、変更になっている場合がありますので、必ず事前に確認して下さい。

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