昔、暑い夏にキンキンに冷えた缶ジュースを自販機で買うのが楽しみだった。

今とは違い、主流は250ml入の細い缶。
夏の喉の乾きを癒すのには、ちょっと物足りない。

そんな中、コカ・コーラやファンタは、太い350ml缶で登場。
のどが渇いているときはいいけれど、普段飲むにはちょっと多かった気もしたが、
ちょっと得したような気持ちになったのは間違いない。

コーヒー、コーラ、ジュース、つぶつぶみかん・・・。

自販機でお金を出して買うといえば、ジュースかコーヒーなどが当たり前だった時代に、
登場した缶入りの烏龍茶。

お茶にお金を払うなんて、「うそぉ?」って感覚だったのを覚えている。

お茶は、自分でお茶っ葉を買ってきて入れて飲むか、
訪問先で出していただくもの。

そう思われていた時代に、自販機で買うお茶は、かなりの冒険だったと思う。

今では、ペットボトルのお茶を買って飲むことは当たり前になり、
伊右衛門が、ひっそりとかばんの中に入っていたりする。


さて、この日にお邪魔させていただいたのは、京都祇園。
八坂神社の南側、石鳥居を出てすぐのところにある、
"伊右衛門サロン アトリエ京都”。

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伊右衛門サロンと聞くと、サントリーのペットボトルのお茶、
「伊右衛門」のアンテナショップかと思う人もいるかも知れないが、
ここはそうではなく、伝統料理の技法を用いた食事や、
お茶を使った様々なスイーツ、カクテル、飲み物を提供していただけるお店。

お店のコンセプトも、

      「人生100年時代」に向けた
        「食・心・身体」の健康バランスを
          お茶を通じて提供する。


なのだとか。

この日は、サントリーさんの企画でご招待いただき、お邪魔させていただきました。

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お店は、町家をリノベーションして作られたもの。
古き良き雰囲気を残しながら、快適に過ごせるように工夫されている。
1階には、カウンター席もあり、一人で立ち寄っても寛げそう。

席に座り、まずはメニューを確認。

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こちらのお店では、朝食、ランチ、ティータイム、そしてディナーと、
朝から夜まで楽しむことができるようになっている。

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ディナーのメニューはこんな感じ。
京都祇園で、この雰囲気。
それでいて、コースが3,800円ならば高くないと思う。

この中から、メインの料理とごはんものをチョイスする形だ。

おばんざいは5種にもグレードアップできるけれど、3種のまま。
そして、メインは米村さんの贅沢ローストビーフ、
真鯛釜炊きごはんをお願いしてみた。

ところで、米村さんのローストビーフって?
米村さんとは・・・。
京都祇園「レストランよねむら」(現在は、新門前 米村)のオーナーシェフの米村昌泰氏。
自ら手掛ける店は、「ミシュランガイド東京・横浜・鎌倉」、
「ミシュランガイド京都・大阪・神戸」にも選出された。


そして、飲み物のメニューも楽しい。

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玄米茶トムコリンズ、煎茶ピニャコラーダ、茶ングリアなど、お茶を使ったカクテルが面白い。
もちろん、ハイボールや日本酒、ワインなどのメニューも充実。

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でも、折角なのでお茶を使った飲み物・・・
よし、これにしてみよう。

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乾杯にお願いしたのは、抹茶ケールビア。
まるで青◯を連想させるようなルックスだが、けっこう飲みやすくて美味しい。

ビールを楽しんだらコース料理のはじまり。
最初の料理はこちらから・・・。

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これは、季節の野菜すりながし。
この日にいただいた野菜はトマト。
トマトの旨味とオリーブオイルの香りが絶妙に合う。

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そして、京都農家の野菜 発酵ディップ添え。
発酵ディップには、なんと納豆を使っているらしい。

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実際に食べてみると、確かに納豆なのだが、実に食べやすくて美味しい。
納豆が苦手な人も、これならば食べられると、言って食べるのだとか。

さて、折角なのでお茶を使ったカクテルもいただいてみる。

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私がお願いしたのは、玄米茶トムコリンズ。
飲む前に香るのは、トムコリンズの香りそのもの。
のんでみると、後口に玄米茶の香りがあらわれて、スーッと消えていく。
お茶の心地よい苦味もほんの少しだけ感じるので、食事との相性もよさそう。

このカクテルに、おばんざい3種盛りを合わせてみる。

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この日のおばんざいは、抹茶豆腐、しめ鯖、茄子の煮浸し。
抹茶豆腐と玄米茶トムコリンズの相性が印象的。

そしていよいよ、メインの米村さんのローストビーフが登場。

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黒胡椒、抹茶塩、豆のディップと温野菜が添えられるが、
まずはローストビーフをそのままいただいてみる。

柔らかくて美味しい。
何も付けなくても、下味がついていて、肉の旨味を十分に感じることが出来る。
紺碧のプレートに赤いローストビーフがよく映えて、見た目にも美味しい。

メインのローストビーフをしっかりと堪能した後は、ごはんもの。
ごはんものといいながら、これももうひとつのメインだと思う。

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釜炊きごはんは、ひとりひとり釜ごと提供される。
蓋を開けるまでの時間、このワクワク感も美味しさのうちだと思いませんか?

蓋を開けると、そこには京都吉兆総料理長、徳岡邦夫氏監修の真鯛釜炊きごはん。

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美味しいだけでは未完成。
美しくなければいけない・・・。

そんな言葉が釜の中から聞こえてきそうな感じさえしてくる美しさである。

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底の方から杓文字を入れ、おこげもしっかりといただこう。

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米の一粒一粒が立っていて、本当に美味しい。
これがもうひとつのメインと言った意味をひしひしと感じる時間である。

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ごはんが美味しいと、味噌汁や漬物も一流に感じてくるから不思議なもの。
しっかりと主張しながらも、決して真鯛釜炊きごはんの前に出ることなく、
でもしっかりと記憶に残るあじわい。

そして2杯目は、出汁茶漬けを楽しむことが出来る。

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いろんな角度から、真鯛釜炊きごはんをたのしみ、そして虜になる。
この時点ですでに、3,800円でここまで楽しませていいのか・・・
そうとさえ思ってくるから面白い。

でも、楽しみはまだこれで終わりではない。
このあと、お茶と和菓子が振る舞われる。

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和菓子は、この中から好きなものをひとつ選べ、
お茶は、玄米茶、煎茶、ほうじ茶から好きなものを選べる。

私が選んだのは、紫芋のこはぎと、

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玄米茶のセット。

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美味しいお茶の入れ方も教えていただける。
最後の一滴までしっかりと入れるのが美味しいのだとか。
(外国人の方には、英語の説明もあるそうですよ。)

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今回は、ディナータイムにお邪魔させていただいたが、
ランチタイムやティータイム、そして朝ごはんも楽しむことが出来るのだとか。

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京都に宿泊で観光に訪れた時、ホテルの朝食をキャンセルして、
こちらで朝食を楽しみそのまま擬音を観光・・・。
そういうのも良い提案だと思う。





伊右衛門サロン アトリエ京都、
その名前から想像していたものとは全然違い、レベルの高さと、
お得感、ホスピタリティの高さに感動しました。

すでに人気で、連日多くのお客さんが訪れているようです。
ぜひ予約して、至福の時間を体験してみてくださいね。






 【伊右衛門サロン アトリエ京都】
住 所:京都市東山区八坂鳥居前下ル清井町481−1    MAP
電 話:075-744-6451
営業時間:8:00〜23:00  L.O.22:00 ※コースメニューは、21:30ラストオーダー。
    (朝食:8:00〜11:00、ランチ:11:00〜15:00、ティータイム:11:00〜17:00)
煙 草:完全禁煙
定休日:なし
駐車場:なし(お店の近くにコインパーキング有り)

お店のHPはコチラ


※定休日等、変更になっている場合がありますので、必ず事前に確認してください。


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