グループで旅行に行くときに、盛り上がるのがボックスシート。
最近はめっきり減ってしまった列車のボックスシート(4人が対面で座るタイプのやつ)
4人がみんな仲間ならばいいけれど、他人同士ならばちょっと気を使いますよね。

そんなタイプのシートが先日乗った飛行機にあったのです。
   IMG_8420

これは、シュミレーターでもなんでもなくホンモノ。

  IMG_8416
日本エアコミューターが所有する、『ATR42-600』という機材。
この飛行機は、機体の後ろの扉から機内へ乗り込むのです。

張り切って、1番前の「2A」の席が当たったのですが、その席は一番前であって、降機順番は一番最後。
ま、そのおかげでこんな席を見つけることも出来たのですが。
   IMG_8422
プロペラをブンブン回して飛んでます。
そんなに高いところを飛ばないので、街の明かりもバッチリと見えます。
   IMG_8429

そんな楽しい飛行機に乗って、行ってきたのは福岡県の中間市。
おそらくこんなお店は日本でここだけかも…
この日は、そんなお店に行ってきました。

   IMG_8459

“Spice&Dining KALA(カーラ)
この日の目的にお店です。

スパイスとあって、インドの国旗がデザインされたお店のサイン。
おそらくカレーが食べられるお店だと、何も知らない人は思うでしょう。

え、カレーが食べたくて何気なく訪れた人は?

大丈夫です。
余計な会話をしなくても、ちゃんと帰っていくシステムが作ってありますので…
    IMG_8460
警告 不慣れな人には不味い店

知らない人がこれを読んで、まだこの先に進めるとは…

そうそう、食◯ログのHPにはこんな表記も。
(店主が書いたものと思われます。)

辛い!高い!不味い!

下記項目に2つ以上該当する場合は
お互いのため、ご来店を今一度ご検討ください

①カレーが食べたい
②野菜嫌い
③辛いものが苦手
④パクチーが苦手
⑤濃い味が好き
⑥時間に余裕がない
⑦財布に余裕がない
⑧こころに余裕がない

これを読んでもまだ、素晴らしいスパイス料理の世界が気になる奇特な方…
どうぞ、記事本編へおすすみください!

 
スパイスが素材の持つ本来の旨味を引き出す。
   IMG_8463

スパイスダイニング。
この日のランチのメニューは、「冬のモダンインディアン・ランチコース」。
スパイスと言えば、やはりインド料理がベースなのかと思いきや、
メニューを眺めると、どう見てもベースはイタリアン。
さて、その中身とは。

『Antipasto Misto
  DSC01556
見た目はたしかにイタリアンのアンティパスト。
遠目から見ただけなら、まだイタリアン。
でも、近づくとスパイスの香りに包まれているのを感じることができるのです。

コールラビのサブジ
    DSC01560
味付けはたしかに薄味かもしれないが、これ以上濃くするとコールラビの味わいが損なわれてしまうギリギリのところなのかも。
そして、それをスパイスの味わいが見事に包んでくれている。

牡蠣のピックル
  DSC01563
オイル多めに見えるけれど、少しもそれを感じさせない。
スパイスをたっぷりと纏ったオイルが牡蠣の旨味をググっと引き立ててくれる。

チコリのフィンガーサラダ
   DSC01562
一口で一気に食べるべきなのだろうけれど、一口で食べると必ず後悔するやつ。
チコリーが持つ、ほんの少しの苦味がスパイスの旨味とよく合う。
二度見するように、二口目でその存在感を確かめるように食べるのが美味しい。

殻付きウズラのフリット
    DSC01564
そうです、そのまま食べるのです。
え、ウズラの玉子ですよね、これ?
ホンモノのうずらの玉子を殻ごと…え、大丈夫。
それどころか、味わいがあるのですその方が!
もちろん、ただゆで卵にしただけではないので、念の為…

スパイシートリッパ
  DSC01565
柔らかい。
噛みしめると、トリッパの持つ個性を少し感じそうになるのですが、そこにスパイスがバチッと組み込まれて、手放しで美味しい。
しかも、しっかりと辛口!
こういうのが本当に嬉しい。


前菜の盛り合わせ5種。
これだけで、まるでフルコースをいただいた時のような充実度。
その料理も魂がこもっているのを感じずにはいられないのです。
食べる私も感性を開放して少しでも見逃さないような感覚で集中していただきました。
この感覚と集中力は、大好きな鮨を食べるときの感覚と似たようなものを感じました。


『Zuppa』

メニューのは、前菜の最後に書かれてあるスープ。
ラッサムのように仕立てたものを出していただけるのだとか。

ラッサムスタイルの魚介スープ
   DSC01571
海老、イカ、アサリ、タコ。
そしてその下には、寒鰆が。
スープの味わいはラッサムのように程よい酸味があるのですが、酸味に素材が複雑に組み合わさった旨味が絡み合って、素晴らしい味わい。
初めて食べたラッサムがこれならば、今後ラッサムには手を出せなくなるかもしれません。
(これが初めてのラッサム、そんな人は来ないだろうけど。)

     DSC01575
このラッサムスタイルの魚介スープ。
この料理は間違いなくコースの前半のクライマックスの料理だと思います。
これだけでも、わざわざ食べに来る価値あり。

    DSC01580
ランチだけれど、ワインを合わせない手はない。
やはり、モダンイタリアンなのだから。


『Primo piatto』
スパイスの香りと鮮烈な刺激が魅力のパスタ。

前菜とスープを堪能したあとは、パスタ。
モダンイタリアンらしく、パスタでちょっと小休止…
そんな事を考えてていると、嬉しいしっぺ返しを喰らいます、確実に。

菜の花とパクチーのエスニックパスタ
   DSC01585

たっぷりと乗っかった、菜の花とパクチー。
どうして菜の花だけではなく、パクチーが乗っかっていなければならないのかは、食べてみた人だけが分かること。
コリアンダーのパスタ…
この表現すれば、なんとなく雰囲気は伝わるでしょうか?

    DSC01589
最初はスルスルとオイルの旨味、パクチーの香りを楽しみながら食べて、
中程からは、このパスタが持つ本当の実力をヒシヒシと感じることになります。
中々の辛さを旨味、快感と感じられるようであれば合格点。
辛いけれど美味くてやめられない、それがこの料理の魅力なのかもしれません。


『Secondo piatto』
ホロホロ鳥にスパイスの魔法がロックオン!

パスタを楽しんだああとは、肉料理のメインを。
骨付きの肉ってなんであんなにトキメクのだろうか?
その答えは、肉にナイフを入れた瞬間にやってくる…

ホロホロ鳥のコンフィ オレンジソース
   DSC01593
クリスマスというわけじゃないけれど、骨付き鳥。
これ、ホロホロ鳥を低温調理したあとに仕上げたものなのだとか。

   DSC01598
肉にナイフを入れた瞬間に言葉が止まる。
見ただけで、極上の柔らかさなのが分かるのです。

  DSC01602
そのままかぶりつきたい衝動を抑えて、フォークとナイフを使って肉を骨から外していきます。
そのまま食べてももちろん美味しいのだけれど、それではKALAで食事する意味が半減してしまう。
スパイスが効いたオレンジソースと一緒に混ぜて召し上がれ!
パスタで満腹になりかけたのを忘れたように、また食欲が湧いてきますよ。


『Dolce』
ティラミス
   DSC01603
ここは素直にイタリアンドルチェ。
これはいつでもあるとは限りませんが、美味しいのです。
もちろん合わせるのは……

『Caffè』
エスプレッソ
   DSC01606
これが斜めに見える人は、スパイスのことが気になって仕方がない人。
真っ直ぐにしか見えない人は…


    IMG_8461
そうは言っても、激辛とか極辛の領域の話ではありません。
辛さが旨さと感じることが出来れば楽しめるかと思います。
(辛いのが大好きな私が言うことを「額面通り」受け取るかどうかはあなた次第…)

   IMG_8462
一度だけの訪問では、未知数が多すぎるお店。
とても一回食べたくらいでは、語り尽くせないお店(の割に、けっこう書きましたが…)
次は何が出るのか予想が出来ないお店。
今度は何が出てくるのかワクワクさせてくれるお店。

ここは必ずまた来ます。
私にとっては素晴らしいお店でした。




【Spice&Dining KALA(カーラ)】
住 所:福岡県中間市東中間1−3−7 Kタウン 1F    MAP
電 話:090-7159-3045
営業時間:【ランチタイム】  1部 12:00〜  2部 13:30〜
     【ディナータイム】 18:00〜
          ※ランチ・ディナー共に完全予約制。
煙 草:禁煙
定休日:不定休(Facebook参照)
駐車場:あり

お店のFacebookはコチラ
お店のInstagramはコチラ

※定休日等、変更になっている場合がありますので、必ず事前に確認してください。


Instagramでも情報発信中!     Follow me!! 


美味しいお店情報、ご意見、ご要望等ございましたら、下記までご連絡くださいね! 
        Mail:hitoshi.o.saichan@gmail.com     






  ポチッと、押してやってくださいな!   →     
グルメランキング                      にほんブログ村 グルメブログへ 
にほんブログ村