地酒って言葉、最近は以前ほど使わなくなったと思いませんか?
居酒屋さんや料理屋さんで、日本酒を注文すると、無条件で大手酒造メーカーのものが出てきた時代。しかも、何も言わなければ十中八九熱燗の徳利とお猪口が人数分。そんな時にはよく使われていた言葉ですね。
つんと鼻につく香りと、キューっとのどを通る感じ。
これが日本酒の味とのど越し。それが当たり前のように思われていた時代がありました。
とくに、大都市圏では。
しかし、そんな時代にも、酒どころと呼ばれる新潟や東北、静岡などではうまい酒が普通にあったと聞きます。
それが地酒、いわゆるその土地のお酒っていうやつですね。
昔は、その地方に行かなければ飲むこと、買うことが難しいものでした。
地方の銘酒が市場にあまり流通しなかった頃、“地酒”という呼び方がブランド化していたといっても過言ではないでしょう。
しかし、インターネットなど情報網が発達した今日この頃、みんな自分でおいしいお酒を探して購入することが容易になりました。
そして、蔵元も自らが醸した美味しいお酒を売りやすくなったのではないでしょうか。
今、気の利いた料理屋さんでは“地酒あります”って看板はほとんど見かけなくなりましたね。だって、美味しい日本酒は地方の銘酒が当たりまえになりつつあるのですから。
さて、日本酒を美味しく飲めるのはもちろんのこと、どんなタイプの日本酒をどんな料理に合わせて、どのような温度で頂けば、美味しいかを求め続けて、
その味わいを体験できるお店、谷町4丁目にある、“酒肴 和亭(しゅざかな なごみてい)”さんに初夏を感じる料理とお酒を楽しみに行ってきました。

4月から土曜日もディナー営業を始められた和亭さん、さて、今回はどのようなものをいただくことができるのでしょうか?
カウンター席に座ると、この日の献立を手渡していただきました。

名前入りでこういうのを渡していただくとなんだか嬉しいですよね。
一品目、先付けは、トマトのムース。
シャンパングラスの中に真紅のムース。
見た目にも鮮やかで初夏をイメージさせられますね。

これには、三重県大台のお酒、酒屋八兵衛の山廃純米です。
「このお酒、トマトにものすごく合いますよ!イタリアンのトマトソースにもばっちりだと思います」とのこと。
実際このお酒とこのトマトのムース、笑いがこみ上げるほどバッチリ!かなり美味かったです。
そして、この八兵衛のようなタイプのお酒は、トマトソースにばっちり合うことが体験できたのも、この日の収穫ですね。今度、自宅でやってみたいと思います。
さて、次の料理は夏が旬の岩牡蠣。
これは、三重県志摩の的矢産のものです。
いわゆる、タグ付きってやつですね。ここに酢橘をギュッと絞っていただきます。
そして、岩牡蠣の濃厚な味わいを口に残しつつ、合わせるお酒はこれ、
伏見のお酒、蒼空です。
口の中で岩牡蠣と日本酒が一体になって、より上品な甘みと風味が広がりますね。
2つ目の造りは焼津産の金目鯛。

竹筒の上に乗ってやってきました。
ドライアイスでの演出もいい感じです。
色鮮やかな金目のお刺身は山葵醤油でいただきましょう。

そしてこれには、東北宮城のお酒、一の蔵 金龍を。
次はこのお酒がやってきました。
福岡県久留米のお酒、杜の蔵の独楽蔵、翠水です。
このお酒には何をあわせていただけるのでしょうか?
これは鳥貝、しかも丹後鳥貝。
この、丹後鳥貝は舞鶴湾でとれた鳥貝で、特徴はその大きさと独特の深い甘みだそうです。
一口いただくと・・・。
お!あまーい(^。^)
たしかに、これは忘れられない味です。
いやぁ、素晴らしい!!
お造りを3品味わった後は、口替わりとして鶏ささみの煮こごり とうもろこしのすり流しをいただきました。

見た目にも涼しい感じの一品。煮こごりの味わいととうもろこしの甘みがすごく上品で美味しかったです。
そして、次は焼き魚って書いてありますね。
紀州の鮎の塩焼き。まさに初夏!って感じでしょうか?
ほかにも、新生姜、ゴールドラッシュ、紅白手綱、沢蟹、煮穴子、管牛蒡、空豆・・・。
って書いてありますよね?
こういうときはきっとすごく楽しい盛り付けになっているのでは・・・。
おぉ!これは凄い!!
この盛り、一流料亭そのものじゃないですか?
しかも、この鮎の焼き方、これは京都貴船で食べた鮎と同じ・・・。
そう、同じ焼き方で出したのだそうです。もちろん、頭も骨も余すところなくいただきました。
お酒は繁枡 辛口純米を燗酒で。
これは美味い!ですよ(^^)
次は煮物。
泉州産のカワハギです。なんと、カボチャの馬車に乗っての登場ですね(^_^;)
去年まではここ和亭さんでも、煮魚はすがたのまま出てきていましたが、最近では、盛り付けもすごく凝っています。
きれいなだけではなく、これなら魚を食べるのが苦手な人でも、あんしんしてあじわうことができますね。
これには、福島県のお酒、会津娘の純米酒を燗酒でいただきました。

煮ものと燗酒、ものすごく合います。
そして、普段、燗酒はツンとした匂いが苦手っていう人も、ここに来れば大丈夫だと思います。
そして、次の料理は肉料理。
和亭では珍しいですね。でも、最近お酒に合う肉のソースの開発に成功したとかで、出していただきました。
牛サイコロステーキです。
お肉の上には、アスパラと人参、お肉の下には蕪が敷いてあります。
一口いただくと、柔らかいお肉の中から、ジューシィな肉汁が!
そして、新開発のソース、これ、めちゃくちゃ美味いです!
これに、奥播磨の山廃純米の古酒、BY16を合わせると、天にも昇る美味しさでしたよ!
そして、揚げ物。
鱧の破竹巻焼、ヤングコーン、スナップ豌豆です。
これには冷たいお酒でホッと。

富山のお酒、満寿泉の大吟醸をいただきました。
お酒も飲み方を変え、温度を変えて楽しんでいくとかなり深い味わいがあります。
最後は珍味を少しいただきました。
お皿に盛られた3種類の珍味。
納豆が苦手な人でも美味しく食べられる、納豆味噌。

実際、この納豆味噌、外国人の方も美味しいと言って召し上がられたのだとか。
そして、なれ寿司。
ホタルイカの沖漬です。
いままでかなり食べましたが、こんなん見せられたら、まだまだお酒が進んでしまいそうですよね。
この珍味、危険物セットとでも名付けましょうか?
これだけの料理と、それぞれの料理に合う日本酒がついて、6500円くらい。
これはちょっとお得すぎます。
一流料亭並みの料理をお気軽に、しかも、日本酒と料理がばっちり合った時のマリアージュを堪能することができます。
一度体験したら、嵌ること間違いなしですよ!
この日も、大満足、満面の笑顔で帰路に就くことができました。
【酒肴(しゅざかな なごみてい)和亭】
住所:大阪市中央区鎗屋町1-1-10山大ビル1F MAP
電話:06-6949-4753
営業時間:11:30~13:15 、18:00~22:30 (土曜日は17:00~23:00)
定休日:日、祝
お店のHPはコチラ
※定休日等、変更になっている場合がありますので、必ず事前に確認して下さい。

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居酒屋さんや料理屋さんで、日本酒を注文すると、無条件で大手酒造メーカーのものが出てきた時代。しかも、何も言わなければ十中八九熱燗の徳利とお猪口が人数分。そんな時にはよく使われていた言葉ですね。
つんと鼻につく香りと、キューっとのどを通る感じ。
これが日本酒の味とのど越し。それが当たり前のように思われていた時代がありました。
とくに、大都市圏では。
しかし、そんな時代にも、酒どころと呼ばれる新潟や東北、静岡などではうまい酒が普通にあったと聞きます。
それが地酒、いわゆるその土地のお酒っていうやつですね。
昔は、その地方に行かなければ飲むこと、買うことが難しいものでした。
地方の銘酒が市場にあまり流通しなかった頃、“地酒”という呼び方がブランド化していたといっても過言ではないでしょう。
しかし、インターネットなど情報網が発達した今日この頃、みんな自分でおいしいお酒を探して購入することが容易になりました。
そして、蔵元も自らが醸した美味しいお酒を売りやすくなったのではないでしょうか。
今、気の利いた料理屋さんでは“地酒あります”って看板はほとんど見かけなくなりましたね。だって、美味しい日本酒は地方の銘酒が当たりまえになりつつあるのですから。
さて、日本酒を美味しく飲めるのはもちろんのこと、どんなタイプの日本酒をどんな料理に合わせて、どのような温度で頂けば、美味しいかを求め続けて、
その味わいを体験できるお店、谷町4丁目にある、“酒肴 和亭(しゅざかな なごみてい)”さんに初夏を感じる料理とお酒を楽しみに行ってきました。

4月から土曜日もディナー営業を始められた和亭さん、さて、今回はどのようなものをいただくことができるのでしょうか?
カウンター席に座ると、この日の献立を手渡していただきました。

名前入りでこういうのを渡していただくとなんだか嬉しいですよね。
一品目、先付けは、トマトのムース。

シャンパングラスの中に真紅のムース。
見た目にも鮮やかで初夏をイメージさせられますね。

これには、三重県大台のお酒、酒屋八兵衛の山廃純米です。
「このお酒、トマトにものすごく合いますよ!イタリアンのトマトソースにもばっちりだと思います」とのこと。
実際このお酒とこのトマトのムース、笑いがこみ上げるほどバッチリ!かなり美味かったです。
そして、この八兵衛のようなタイプのお酒は、トマトソースにばっちり合うことが体験できたのも、この日の収穫ですね。今度、自宅でやってみたいと思います。
さて、次の料理は夏が旬の岩牡蠣。

これは、三重県志摩の的矢産のものです。
いわゆる、タグ付きってやつですね。ここに酢橘をギュッと絞っていただきます。
そして、岩牡蠣の濃厚な味わいを口に残しつつ、合わせるお酒はこれ、
伏見のお酒、蒼空です。

口の中で岩牡蠣と日本酒が一体になって、より上品な甘みと風味が広がりますね。
2つ目の造りは焼津産の金目鯛。

竹筒の上に乗ってやってきました。
ドライアイスでの演出もいい感じです。
色鮮やかな金目のお刺身は山葵醤油でいただきましょう。

そしてこれには、東北宮城のお酒、一の蔵 金龍を。

次はこのお酒がやってきました。

福岡県久留米のお酒、杜の蔵の独楽蔵、翠水です。
このお酒には何をあわせていただけるのでしょうか?
これは鳥貝、しかも丹後鳥貝。

この、丹後鳥貝は舞鶴湾でとれた鳥貝で、特徴はその大きさと独特の深い甘みだそうです。
一口いただくと・・・。
お!あまーい(^。^)
たしかに、これは忘れられない味です。
いやぁ、素晴らしい!!
お造りを3品味わった後は、口替わりとして鶏ささみの煮こごり とうもろこしのすり流しをいただきました。

見た目にも涼しい感じの一品。煮こごりの味わいととうもろこしの甘みがすごく上品で美味しかったです。
そして、次は焼き魚って書いてありますね。
紀州の鮎の塩焼き。まさに初夏!って感じでしょうか?
ほかにも、新生姜、ゴールドラッシュ、紅白手綱、沢蟹、煮穴子、管牛蒡、空豆・・・。
って書いてありますよね?
こういうときはきっとすごく楽しい盛り付けになっているのでは・・・。
おぉ!これは凄い!!

この盛り、一流料亭そのものじゃないですか?
しかも、この鮎の焼き方、これは京都貴船で食べた鮎と同じ・・・。
そう、同じ焼き方で出したのだそうです。もちろん、頭も骨も余すところなくいただきました。
お酒は繁枡 辛口純米を燗酒で。

これは美味い!ですよ(^^)
次は煮物。

泉州産のカワハギです。なんと、カボチャの馬車に乗っての登場ですね(^_^;)
去年まではここ和亭さんでも、煮魚はすがたのまま出てきていましたが、最近では、盛り付けもすごく凝っています。
きれいなだけではなく、これなら魚を食べるのが苦手な人でも、あんしんしてあじわうことができますね。
これには、福島県のお酒、会津娘の純米酒を燗酒でいただきました。

煮ものと燗酒、ものすごく合います。
そして、普段、燗酒はツンとした匂いが苦手っていう人も、ここに来れば大丈夫だと思います。
そして、次の料理は肉料理。
和亭では珍しいですね。でも、最近お酒に合う肉のソースの開発に成功したとかで、出していただきました。
牛サイコロステーキです。

お肉の上には、アスパラと人参、お肉の下には蕪が敷いてあります。
一口いただくと、柔らかいお肉の中から、ジューシィな肉汁が!
そして、新開発のソース、これ、めちゃくちゃ美味いです!
これに、奥播磨の山廃純米の古酒、BY16を合わせると、天にも昇る美味しさでしたよ!
そして、揚げ物。

鱧の破竹巻焼、ヤングコーン、スナップ豌豆です。
これには冷たいお酒でホッと。

富山のお酒、満寿泉の大吟醸をいただきました。
お酒も飲み方を変え、温度を変えて楽しんでいくとかなり深い味わいがあります。
最後は珍味を少しいただきました。
お皿に盛られた3種類の珍味。

納豆が苦手な人でも美味しく食べられる、納豆味噌。

実際、この納豆味噌、外国人の方も美味しいと言って召し上がられたのだとか。
そして、なれ寿司。

ホタルイカの沖漬です。

いままでかなり食べましたが、こんなん見せられたら、まだまだお酒が進んでしまいそうですよね。
この珍味、危険物セットとでも名付けましょうか?
これだけの料理と、それぞれの料理に合う日本酒がついて、6500円くらい。
これはちょっとお得すぎます。
一流料亭並みの料理をお気軽に、しかも、日本酒と料理がばっちり合った時のマリアージュを堪能することができます。
一度体験したら、嵌ること間違いなしですよ!
この日も、大満足、満面の笑顔で帰路に就くことができました。
【酒肴(しゅざかな なごみてい)和亭】
住所:大阪市中央区鎗屋町1-1-10山大ビル1F MAP
電話:06-6949-4753
営業時間:11:30~13:15 、18:00~22:30 (土曜日は17:00~23:00)
定休日:日、祝
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