今日から3月。
暦の上ではもう春ですね!
でも、まだまだ寒い日が続き、コートと手袋、そして鍋料理がはなせずにいる今日この頃です(^^;)

鍋料理ひと言にいっても、いろんなものがありますよね。

美味しい鮭とじゃが芋がたっぷり入った、“石狩鍋”
米の旨みと鶏の出汁が美味しい“きりたんぽ鍋”は秋田の小学校では学校給食でも出るのだとか。
ちょっと高級路線で行くと、“かにすき”“てっちり”“すっぽん鍋”
具だくさんが美味しい“ちゃんこ鍋”
白濁スープと大きな骨付きぶつ切り鶏が入った、博多の“水炊き”
あっさりとでも、深い味わいの京都の“湯豆腐”

最近は洋風の鍋を家庭で楽しむことも多くなりましたよね、
“トマト鍋”“カレー鍋”、そして大人気の“チーズフォンデュ”

挙げ出すとキリがないですよね(^^;)
そんな人気の鍋料理の中でも、アンコウ鍋を先日いつもお世話になっているこちらのお店でいただいてきました。
          11月和亭

谷町4丁目にある、日本酒と料理のマリアージュのお店、“酒肴 和亭”さん。
大阪で美味しいアンコウ鍋をいただける数少ないお店の一軒ですね。

西のフグ、東のアンコウと呼ばれるように、双方とも高級魚に違いはないのですが、何故か西日本ではアンコウ鍋を出すお店って多くないですよね。

この日は、友人4人で和亭さんの“アンコウ鍋セット”を堪能させていただきました。
もちろん、いつものように、それぞれの料理には、それに合う日本酒が付いてきます。

みんなお店に集合したら、まずはビールで乾杯!
でも、ビールはのどを潤す程度で。
こちらのお店の料理は、全て日本酒とのマリアージュを考えられて出されるので、ビールに付出しは出ませんよ。
でも、その徹底したこだわりが生み出すマリアージュの世界がこれから待っているのかと思うとすごくワクワクします(^^)

グラスのビールを飲み終えると、アンコウ鍋セットがスタートします。

最初の一品、先付けは“マグロとトマトのカリフラワーソース”。
            和亭鮟鱇鍋

一見洋風に見えるこの料理、1口いただくと・・・。
洋風だなんてとんでもない!和の味わいが凝縮されたすごい一品です。
それにしても、最初に一品にかける集中力は凄いものがありますね。

これに合わせるお酒は・・・。
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宗玄の活性濁り酒。
石川県、能登半島の突端近くの町、珠洲市にある蔵のお酒です。
(宗玄って、こちらの蔵がある土地の名前なのですね。蔵の住所は、“石川県珠洲市宝立町宗玄”となっています。)
最初から濁り酒? そう思って口にすると・・・
美味い!
そして、これをマグロとトマトのカリフラワーソースに合わせると、これがビックリするほど良く合うのですよ(^^)
最初からこんなん出されて日には、もうテンションうなぎ登りですよ!!
いきなり、“マリアージュの世界へようこそ!”状態です。

そして、お造りの登場です。
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こちらは、泉州産 寒グレ焼霜。
白身の甘みと焼霜にされた皮の塩梅が最高ですね。
            和亭鮟鱇鍋

これには、広島 宝剣 魂心の一滴を。
もう、造りには日本酒!なんて単純なことは言えなくなってしまいます。
この造りには、この日本酒。そう思ってしまうのですが、なかなかそれがかなうお店は無いのですよね・・・。

そして、お造りがもう一品。
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山口産 アンコウの造りです。
相変わらず綺麗な盛りですね。
アンコウの身も透き通るような色ですね。
横に添えてあるのがアンコウの肝を使って作った“あん肝味噌”。

この造りはこうやっていただくのが和亭流です。
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そう、このお造りは醤油ではなく、あん肝味噌をつけていただくのです。
この美味さと言ったらもう(^^)

これには、広島のお酒、瑞冠の純米吟醸 生酛仕込を。
お酒が進みまくります(^^;)
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そして、椀物が出てきましたよ。
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これは、蓬豆腐 白味噌仕立てです。
蓬の香りと白味噌の甘みが素晴らしい。
これに日本酒を合わせると・・・

おぉ!蓬の香りが寄り引き立って、ものすごく上品な感じになりますよ!
これ、なかなか技ありなんじゃないでしょうか(^^)

そして、次は焼き物がやってきます。
お品書きによると、
あなご醤油焼き、舌平目柚子胡椒焼、小芋団子袖、バター丸十、金柑蜜煮、青柳ぬた和え柚子釜、鰯の生姜煮、紅白手綱、鶏味噌漬けの串打ち。
こう書いてあります。

で、やって来たのがこれです。
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おぉ!ものすごい豪華!!
これは2人前ですが、こうやって盛っていただくと、“宴”って感じで、心が躍り出しそうになりますよね(^^)
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あなごの醤油焼きは、先程目の前で活きたのをさばいていただいた物です。
まるで鰻のような大きなあなご、伝助穴子と呼ばれる物ですね。
いろんな味わいがちょっとずつ堪能出来る贅沢さ。
これはもう虜になってしまいそうですよ!

そして、次は揚げ物。
はりいかとばってん茄子のかき揚げです。
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烏賊の食感とばってん茄子の甘みが最高に良く合います。
ばってん茄子は名前からもわかるように、熊本県の野菜で、糖度が高く、日本一の甘さの茄子という方もいらっしゃるのだとか。

これには、新潟の酒、雪中梅の本醸造を燗酒にして楽しませていただきました。
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そして、次は肉料理。
鴨ロース煮です。
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柔らかく煮込まれた鴨肉が食欲をそそられますね。
早速1枚・・・。
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おぉ!旨みがぎっしり閉じ込められている感じですよ(^^)
これ、日本酒はもちろんのこと、ワインにもバッチリ合うのではないでしょうか?
でも、こちらのお店ではこれに合う日本酒をいただきます。

新潟 清泉の特別純米酒です。
                 和亭鮟鱇鍋

さて、肉料理も出たことだし、デザートが出て大満足・・・。
普通のお店ならそうなるのでしょうが、実はこれからがメインイベント!
いよいよアンコウ鍋の登場です。
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目の前の土鍋の中にはすでに特製のアンコウ鍋の出汁が。
そう、こちらのお店のアンコウ鍋は味噌仕立て。
これも、関西では珍しいのではないでしょうか?
先程アンコウの造りでもいただいた、あん肝味噌が入っているのだそうですよ。

野菜もキノコもたっぷり。
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そして、こちらが鍋に入るアンコウ。
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コラーゲンとはこのことか!
そんな言葉が出てきそうですね(^^;)
ちなみに写真は2人前、たっぷりいただくことが出来そうです。

野菜もアンコウもたっぷり鍋の中に入れて、一旦煮立てさせます。
丁度良い頃合いになったら、いただきましょう!
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おぉ、この出汁、これは素晴らしい!のひと言です。
アンコウの旨み、野菜の甘み、あん肝味噌の上品なコクが複雑に絡み合って、何とも言えない旨みを作り上げていますよ。
アンコウはもちろんですが、野菜がものすごく美味しんですよ。

合わせるお酒は福岡の酒、繁桝のクラシックを燗酒でいただきます。
アンコウ、味噌、野菜、日本酒。
この最強の組み合わせの中で至福のひとときを過ごします。
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アンコウの身もご覧のようにプリップリ(^^)
ただひたすら美味いんですよね。

もちろん、〆にはうどんをいただきます。
こんな美味しい出汁、残すなんてもってのほかですよ(^^;)

酒肴 和亭のアンコウ鍋セット、先付けから、造里、口変り、焼き物、揚げ物、肉料理、そして、メインのアンコウ鍋。
全てにそれぞれに合う日本酒が付いて、8,800円!
この内容を考えると、これは破格なのではないでしょうか?

満足感、満腹感、充実感。
全てを堪能させていただくことが出来ました。
今後もますます進化されて行かれると思います。楽しみですね。



【酒肴(しゅざかな なごみてい)和亭】
住所:大阪市中央区鎗屋町1-1-10山大ビル1F   MAP
電話:06-6949-4753 
営業時間: 18:00~23:00(L.O.22:30)  
定休日:土・日、祝
煙草:完全禁煙

お店のHPはコチラ

※定休日等、変更になっている場合がありますので、必ず事前に確認して下さい。

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