もっと楽しくクルマを運転してもらいたい。
遠くまで快適にドライブしてほしい。
そう考えて作られたのが「ミシュランガイド」だという。

当時は、タイヤの修理方法、ガソリンスタンドや自動車修理工場のリスト、ドライバーが食事を楽しめるレストラン、遠方のドライブでも困らない宿泊施設が掲載されていたという、しかも無料配布で。

しかし、ある自動車修理工場で傾いた作業台の足代わりに数冊のミシュランガイドが地面に積み重ねられているのをミシュラン兄弟がみつけた…
「人々はお金を払って買ったものしか大切にしない…」
そう感じたことから、ミシュランガイドの無料配布をやめ、販売することにしたのだという。

その分野で特に美味しい料理
**遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしい料理
***それを味わうために旅行する価値がある卓越した料理


もちろん人によって感じることは違い、それを押し付けることなんて決して出来ないということを念頭に置きながらも紹介したい店がある。
筆者の中にもそんな店がいくつかあるし、実際にそのために旅程を組むこともある。

もしかしたら、ここもそんな1軒かもしれない…

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帯広駅から歩いて5分くらいのところにある、【北の屋台】。
ここには、20軒の屋台が所狭しと並んでいる。

和食、中華、串焼き、韓国料理、串揚げ、イタリアン、炉端、餃子…

その中に、ワインとチーズ、そして手間をかけた手作りの欧風料理がたのしめる店、
“プチ・プレジール”がある。

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店内は、コの字型のカウンター席が8席。
常連さんも多いようなので、予約して訪問するのがオススメだ。

ファーストドリンクを注文して、間もなくするとお通しが提供される。

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お通し:『キッシュとサラダ』。
何気なく食べてみれば、キッシュのふんわりした食感に思わず箸を持つ手が止まる。
「え、すごく美味しい!」
そんな言葉が自然と口から出てしまうほど。

さりげなく自然に…
でも、デキるお店は気合を入れていると言われている『お通し』。
一気に自分の中の「食べたい」スイッチがOnに切り替わるのを感じる。

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カウンターの中にずらりと並ぶメニュー。
上から下まで全部味わってみたい…
そう思いながら、迷うのもまた楽しい。

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先ずは、カウンターの上に鎮座する『ハモン・イベリコ・ベジョータ』を。
噛みしめるほどに、深みある旨味をしっかり堪能出来る。
一緒に提供されるホワイトアスパラと交互に味わえば、味の変化も楽しむことが出来る。

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『ニョッキ・ゴルゴンゾーラソース』。
ふわふわな食感に、ゴルゴンゾーラの旨味がじわじわと広がっていく。
食べればその柔らかさに驚く、フワッフワなのだ。
そして、ゴルゴンゾーラの旨味が口の中に広がっていく。
ひとくち食べれば、またひとくちと止まらなくなってしまう。

十勝産ししゃも祭2022。
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折角だから、旬の食材もいただきたい…
そんな気持ちでお願いしたのは『ししゃものネギロールフライ 秋野菜と共に』
ししゃもの写真が載ったメニューを見れば、
「こういうのもワインに合うのかなぁ…」
と、思ってしまう。

が、

出来上がってきた料理は…
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何も知らされなければ、これを誰が「ししゃも」と思うだろうか?
ネギが巻かれたししゃもは、ふわふわな食感で鱚よりも繊細な味わい。
もし、提供している期間に訪れる予定があるならば絶対に食べてほしい逸品。
旬の野菜と一緒に、じゃがいものソース・燻製マヨネーズと合わせて楽しむのがオススメだ。

十勝産チーズをラクレットで味わう。
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注文が通ってから、目の前で仕上げられる『ラクレット』は、じゃがいも、パンのいずれかを選ぶことが出来る。

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たっぷりとチーズが掛けられたじゃがいも。
ちなみに、使われるじゃがいもは1年熟成させたものなのだという。
その味わいは、さすが北海道のじゃがいも!と、思わず唸ってしまうほど。
忘れられない味わいなのは間違いないだろう。

肉をしっかり味わいたい…
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そんな人をも満足させる『牛ほほ肉の赤ワイン煮
ナイフを入れた瞬間、その柔らかさに驚く。
たっぷりとソースを絡めて食べるのがオススメ!
肉が持つ旨味を赤ワインがより一層深めてくれる。

ふとメニューに目を移すと、
『豚ほほ肉の白ワイン煮込み』の文字に目がとまる。
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白ワインを使ったソースの真ん中に、柔らかく煮込まれた豚のほほ肉。
添えられる緑色のソースはブロッコリーを使ったものだという。

「これによく合う白ワインもありますよ!」

そんな申し出を断る理由なんて無い。
飲んでみると、本当にバッチリと合うのだ。
聞けば、このソースに使ったワインと同じものだという。
そんな楽しみ方もさせてくれて本当に嬉しくなってくる。

もう少し食べたかったので…
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「つぶ貝のエスカルゴ風」と「マッシュルームのガーリックオイル焼き」を両方とも味わえる、『つぶ貝とマッシュルームのハーフ&ハーフ』を。
しっかりした食感のつぶ貝と、ふんわりした食感のマッシュルーム、旨味の違いを感じながら味わうのが楽しい。
一緒にバケットを注文して、つぶ貝・マッシュルームを食べた器の窪みに、バケットを浸して味わうのが美味い。
そうすれば、十勝産マッシュルームの旨味を存分に味わうことが出来る。

ご主人がソムリエ、奥様が料理を担当されている「プチ・プレジール」。
「おふたりとも何処かのレストランで修行されていたのですか?」
そう尋ねると、
「いえ、ふたりとも独学なのですよ。」と話してくださる。

料理、そしてワインのセレクトともに素晴らしく、
大阪長堀橋・東京六本木で大人気だった店、「さかなのさけ」のことを思い出してしまった。

プチ・プレジールとは、「ささやかな喜び」の意味。
ささやかな喜びがいくつも重なり、大きな幸せになっていく。
そんな感動がここにはあるかもしれません。
帯広を訪れることがあれば是非!
予約して訪れて下さいね。
 



【プチ・プレジール】
住 所:北海道帯広市西1条南10−7 いきぬき通り 北の屋台 四番街    MAP
電 話:090-1643-8810
営業時間:17:30〜24:00 
煙 草:禁煙
定休日:水曜日
駐車場:なし

お店のHPはコチラ


※定休日等、変更になっている場合がありますので、必ず事前に確認してください。


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