『沖縄そば』と一言で言っても、実に色んな種類がある。

カツオベースの透き通ったスープに、ソーキや三枚肉が乗っかったもの。
とんこつベースのスープで食べる沖縄そば。
三枚肉にかまぼこが乗っかって、麺は丸い感じの八重山そば。
そして、宮古島に行けばまた、違った感じのそばを食べることが出来るという。
折角ならば、地元に人に人気の食堂へ…

昭和23年創業、味のある佇まい…
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ここ“菊栄食堂”は地元の人にもかなり人気があるらしい。

いろんなメニューがあるから?
ゴーヤチャンプル、ソーメンチャンプル、ポーク玉子、ちゃんぽん、ソーキそば、ゆし豆腐、みそ汁、麩チャンプル…
確かに、沖縄の食堂に行けばいろんなメニューがずらりと並ぶことが珍しくない。

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みそ汁、やさい、ゴーヤ、卵焼き、チャーハン、
そば、カレー、トーフ、チャンポン。

メニューはこれだけ。

でも、遅めの時間に行くと、大半が売り切れになっていることが多いらしい…

「そばかカレーしか出来ないけれどいい?」

店に入って席に座ると、奥からお母さんが出てきてこう告げる。

「あ…そばをください!」

この日の目的はそば…宮古そばだ。
でも、そばが売り切れてたら何を注文しようかは考えてなかった…
(沖縄の食堂で食べるカレーも美味いんだけれど…)

これは潔い!
  想像以上にシンプルなそば。

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丼には「雷紋」。
パッと見は、食堂の中華そば。
でも、食べてみるとその味わいは沖縄そばのもの。

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麺は平打ちでも縮れでもなく、ストレートの丸い麺。
これは確かに、沖縄本島ではあまり見かけない。
モチッとした食感が心地よく、スープの味わいとよく合っている。
ここまま、麺とスープを葱のアクセントとともに味わっていくのかと思っていると…

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麺の下に肉が隠れているのが見える。
これが宮古そばの流儀、具材は麺の下に仕込んでおくものだという。

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厚めの三枚肉が3つ。
出てきたときのシンプルさはどこへやら。
しっかりとボリュームが有るのも嬉しい。
最初「そばもカレーも同じ値段?」って思ったものだが、これならば納得できる。

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柔らかく、しっかりと旨味も入っていて美味しい。
そばだけを味わっていたときとは別物に変化する。
それがまた面白いのだ。

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昔ながらの佇まい。
あたたかいお母さんの接客。
シンプルなメニュー…
こういうのが逆に忘れられなくなる。
沖縄の食堂、昔ながらの食堂巡りは、やはりやめられない。

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店の場所は、平良港のすぐ近く。
涼しい季節には、歩いて散策してみるのも心地よいかもしれない。

  


【菊栄食堂】
住 所:沖縄県宮古島市平良字西里13−6    MAP
電 話:0980-72-0663
営業時間:9:00〜17:00 
煙 草:禁煙
定休日:日曜日
駐車場:なし



※定休日等、変更になっている場合がありますので、必ず事前に確認してください。


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