大将は若いけれど、腕が良くて勢いがある。
何よりも、気さくなおもてなしが心地よい。
高級…な部類に入るのですが、行く価値はありますよ⁉

そんな
“島津”にお誘いいただいた。
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白金高輪の駅からすぐ。
看板はあるが、何処に入口があるのか…
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関係者専用の入口かと思える扉には、よく見ると盛塩がしてある。
ここが島津の入口。
扉を開ければ、想像以上の空間が目の前に飛び込んでくる。

店内はカウンター席が8席。
どの席からも大将の腕さばきを見て楽しむことが出来るようになっている。


『銀杏』 
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秋の味覚「銀杏」。

銀杏をつまみに軽くビールでも…そんな気持ちでパクッと口の中に入れて咀嚼してみる…
「お…な、何じゃこれ!」そんな言葉が自然と口から出てくる。
薄皮が軽く‥本当に軽くサクッとしている、こんな仕上げ方があるのだろうか⁉

たかが銀杏に感動させられる…

最初に出てくる料理「銀杏」に完璧なまでに魅せられる。

これが、私と島津との出会いの一幕。

そして、これが序章のほんのヒトコマだとは、この時は思わなかった…

『ひらめ』
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先ずは白身の美味いところから…

これも鮨屋の定番である。

酢橘を絞って、軽く塩をつけて食べてみる。

旨みと柔らかさが素晴らしい。

よく「新鮮なヒラメの歯応えが‥」なんて聞くが、そんなのとは次元が違う。

柔らかく、旨みが素晴らしい。

何故ヒラメが人気なのか…

これを食べればその理由がよく分かる。


『戻り鰹』
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「脂のノリがとても良い感じです。」

そう言って出していただいた、戻り鰹。

皮面を軽く炙ってある…

でも、ただ単に炙っているわけではない。

口に入れた瞬間にサクッと‥ほんの軽くサクッと感じるのだ。

その食感に魅了される。
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何なのだ、この鮨屋は…

全く予想しない方向から五感をくすぐられる。

もしかして、凄いのを引き当ててしまったのかもしれない…
この瞬間、そんな思いが頭の中をよぎっていった。


『あわび肝ソース』
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鮑は生よりも火を通したほうが美味い。

これは、知り合いの漁師に教えてもらった知識。

でもそれがゴールではなくスタートなのだ。

その旨みに肝の上品なコクと味わいを重ねてみる…至福。

それ以外に言葉が見当たらない。

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そして、残った肝ソースに合わせたてのシャリを入れてくれる…極上。

スプーンで食べるのだが、そのスプーンにも拘りがある。

表面の文字が心地よい刺激になるのだ。

まさか…そこまで計算している?

いや、この大将ならばやりかねない。

そして、島津劇場はまだ序盤だ。


『秋刀魚の皮目炙り』
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3年ぶりに出来が良い…と言われる秋刀魚を楽しませていただいた。

皮目の炙り加減はもちろん申し分ない。

身の美味さはもちろん、皮目の香ばしさも秋刀魚を楽しむ時には忘れてはいけない。


『カマスの幽庵焼き』
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フワッとした食感とカマスの繊維が心地よい。

口の中にさり気なく忍び込んでくる。

そして咀嚼しはじめるとシャクシャクと心地よい噛みごたえと共に旨みが口の中に広がっていく。


『黒舞茸と毛蟹の茶碗蒸し』
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何故、毛蟹と黒舞茸なのか?

食べればそれがすぐにわかる。

美味いのはもちろん、噛み締めた時の食感の心地よさが秀逸だからだ。
違和感なく、かと言ってその違いは明確。
でも、それらが調和して何とも言えない味わいを楽しませてくれるのだ。

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さて、ここからは鮨。

つまみを食べて、その実力は充分に理解できた‥つもりだった。

でもそれはまだ、早かった。

大将のセンスと腕が解放されるのはここから。

何故、鮨なのか…
海辺の街で新鮮な魚を使った料理も美味いが、それだけでは到達できない領域の味わいがこれから体験できる。

『鰆 昆布〆』
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凝縮された旨味を更に上品に演出してくれるのがシャリ。
口の中で華が咲くとはまさにこのことだろう。
こういうのに出会えるから、鮨を食べに来たくなる。

『すみいか』
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置いていただいた瞬間、ほんの僅か静かに沈み込む。
ネタが鮨の上で落ち着く…とでも表現すればよいのだろうか。
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鰆のときはネタがシャリと一体になっていく感じを。
そして、スミイカのときはイカとシャリが絡み合うように旨味を組み立てていくような感じを味わえる。
   
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いくら、白甘鯛、かすこ、中トロ
新鮮なネタと美味いシャリがあればそれでいい…だけではない。
素材の味わいに合わせて微妙にコントロールされているのが分かる。
だから、魚が持つ旨味を最大限に引き出すことが出来るのだ。

  sushi2
赤身、大トロ、小肌、雲丹
中トロ、赤身、大トロと鮪を順番に食べ比べ。
まるで違う種類の魚のように楽しめる。
口の中で一体となっていく味わいが本当に楽しい。

   sushi3

三河の天然車海老、鰻、玉子、カワハギを肝で
鮨と言う名前で一括りにしても良いのか…
ひとつごとに違う料理が出されている感覚にさえなってしまう。  

感動のひとときは、もう少し続く。
「何か、召し上がりたいものはありますか?」
とのことなので、旬のものを…

『秋刀魚』 
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つまみでいただいた、秋刀魚の皮目炙りがすごく良かったので、鮨でもお願いしてみたら、これが大当り!
口の中でとろけて、シャリと一体になっていく。

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〆は『干瓢巻き』で。
いろんなネタを頂いた後だからこそ分かる、干瓢巻きの奥深さ。
これもかなり手をかけているのがよく分かる。

店主は20代と言う若さなれど、堂々たる技術とおもてなしの心を持ち合わせる。
いろんな話を聞かせていただき、かなり心地よく過ごすことが出来た。
その評判が広がってか、知る人ぞ知る人気店で、予約困難だと言われているらしい。

もし機会があれば、迷うことなく行ってみてください。
価値ある店だと思いますよ。




【島津】
住 所:東京都港区白金1-29-13 白金ヴィレッジ 1F    MAP
電 話:
営業時間:18:00〜20:15(第一部) 20:30〜22:45(第二部) 
     ※完全予約制(予約は、OMAKASEのサイトより) 
煙 草:禁煙
定休日:日・月
駐車場:なし(お店の近くに有料駐車場有り)

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