札幌に予約が取れないと評判の店がある。
電話番号の記載はあるものの、いつ掛けてもコールが鳴るだけで繋がることは稀だという。
そんな情報を聞いたのは、今からもう6年前。
少し遅い時間に電話したら、運良く繋がった。
それが「鮨ノ蔵」との出会いだ。
その後、札幌に2号店の「弐ノ蔵」をオープンさせる。
ここが、鮨ノ蔵支店とはならず、「弐ノ蔵」と名乗ったのには意味がある(多分)。
鮨ノ蔵のイズムを持っていながらも、ここでしか体験できないスペシャリテをキッチリの持っていること。
そしてそれは、確実に進化するものと思われる。
そうだ 鮨ノ蔵、行こう。

まさかの、京都祇園。
札幌の鮨ノ蔵を知っている人が、祇園でこの看板を偶然見つけたら、確実に立ち止まって二度見すると思う。
書かれた文字は「鮨ノ蔵」…
札幌に行かなければ見ることが出来ない文字がそこに書かれている。

実は、“京都 鮨ノ蔵”がここ祇園に誕生した。
札幌の「鮨ノ蔵」の店主、井川氏がプロデュースした店、それが京都鮨ノ蔵なのだ。
完全予約制で、スタートは18:00と20:30の2部制で、お任せのスタイル。
それも、札幌の鮨ノ蔵と同じ。
この日は、18:00スタートの部にお邪魔させていただいた。

先ずは『ホタルイカ 山わさび』でスタート。
春の北陸の味わいに、北海道を感じさせる山わさびがよく合う。
ビールで喉を潤していたが、早速日本酒が飲みたくなる。
飲み物のメニューもあるが、おまかせで日本酒を出していただくことに。

日本酒は、福岡県の酒「三井の寿 Quadrifoglio」
春らしい感じのボトルで気分も盛り上げてくれる。

『明石のタコ』
「辛子はお好みで…あ、かなり辛いので少しずつつけてくださいね。」
とのこと。
辛子には確かにパンチがある。
でも、少しつけて食べれば、味に膨らみが出るから面白い。

『朝穫れの筍』
京都でとれた新鮮な筍で、アク抜きはしていないとのことだが、雑味が少しもなく、味わいも豊かだ。
なるほど…京都の店である意味をシッカリ感じさせてくれるのが嬉しい。
京都鮨ノ蔵でしか、
見ることが出来ないもの…

七輪から真っ赤な炭を取り出し、鰹を炙る。
香ばしい香りがこちらまで漂って食欲がそそられる。
そして、提供されたのが…

『かつおのたたき』
炭で炙ったところが香ばしく、鰹の旨味も存分に味わえる。
また、たっぷりの薬味が嬉しい存在だ。

次の日本酒は、福井の酒『早瀬浦 海ノ男』。
古酒らしく、キレイな琥珀色で、濃厚な旨味をより引き立てる味わいだ。

『京野菜のおひたし ホタテ』
合間にこういうのが出てくるのも嬉しい。
春を感じる京野菜に、帆立の旨味が良い奥セントになっている。

『大人のカキピー』
カキピーは、柿ピーではなく、牡蠣とピーマン。
もしかしたら、ピーマンを一番活かした食べ方かもしれない。
実は、札幌の鮨ノ蔵でも「大人のカキピー」を出していただいたことがあるのだが、それとはまた少し違う感じで面白い。

これこれ!
鮨ノ蔵といえば…の『数チー』(数の子チーズ)
初めて食べた人は、その中毒性の高さゆえ、すぐに完食してしまう危険性がある。
だがこれは、チビチビと楽しむのが正解だ。
但し、あまりにもゆっくりと楽しみすぎて、同行者からねだられないようにご注意を。

山形県天童の酒、出羽桜『雪漫々』。
この酒を飲んだのは、かなり久しぶりだ。
中でも、青いボトルの「しぼりたて生酒」を飲むのは初めてだ。
その味わいは、寸分の濁りもなく、ひたすらきれいな酒。
しかし、その中に旨味がしっかりと存在しているのが素晴らしい。
まさかの高級ネタからスタート。

『沼津産 大トロ』
まるでステーキのように焼きめがつけられた大トロ。
繊細な味わいの白身から始まり、クライマックスに大トロのようなハッキリした味わいのネタを…
という順番が一般的かもしれないが、ここではいきなり大トロから出てくる。
でも、味覚が繊細なうちに味わうからこそ、大トロの繊細な旨味をも逃すことなく感じることが出来る。
「全然アリじゃないか…」
思わず、そうつぶやいてしまった。

次は、鮨ノ蔵の名物とも言われる『ヤリイカ』。
京都鮨ノ蔵では、アレではなく炭火で仕上げて提供される。
香ばしい火が入った部分と生の部分との甘みを同時に楽しむことが出来る逸品。

『コハダ』が出てきた瞬間、「なるほど、札幌とは確かに違うなぁ…」と感じる。
似て非なるもの、京都と札幌の交錯がどのようなカタチで表現されるのかが楽しみで仕方がない。

『マグロ赤身』
マグロの旨味と赤酢が絡み合って、絶妙なバランス。
これほどモノによって味わいが違うネタも他にないかも。
しばし余韻に浸りたい気持ちになる。

『明石海峡のオコゼ 肝』
これはここでしか味わえない。
鮨ノ蔵が関西に来ればこんな感じになるのかなぁ…が、いま現実となって目の前にある。

『ホッキ貝』
明石の余韻から冷めないうちに、目の前の光景は北海道の海になる。
それにしても、鮮度の良いホッキ貝の甘みはたまらない。
炭火のチカラが冴えわたる。

『香住のノドグロ』
日本海側の兵庫県、蟹で有名な香住のノドグロ。
皮目は炭火でパリッと香ばしく、濃厚な旨味がシャリと一緒に口の中で融合する快感。

酒は、福井の酒「黒龍 純吟」。
スッキリとしながらも、余韻にキチンと旨味を感じられる素晴らしい酒。
濃厚な旨味に合わせるのはもちろん、スッキリとしたネタにも寄り添うように旨味を広げてくれる。

『アカザエビ』
炭火の持つ力は本当に素晴らしい。
特に、海老のような食材は香り、甘み、そして旨味をぐぐっと引き出してくれる。
食べていて思わず笑顔がこぼれてしまうのだ。

京都でまさか『関アジ』を食べられるとは思わなかった。
まるで福岡か大分にでも来たような気分になる。
もうすでにお気づきかもしれないが、京都鮨ノ蔵は、札幌の鮨ノ蔵のただの3号店ではない。
鮨ノ蔵イズムを持ちながら、ここでしか味わえない鮨を提供してくれる店だ。

最後は『バフンウニ』で。
ところどころ、鮨ノ蔵を感じさせながら、独自のワールドを盛り込んでいる。
これから、どのように進化するのかが本当に楽しみで仕方がない。

魚の旨味が凄い『味噌汁』。
ごろっと入った具材存在しない。
でも、一口飲めば思わず店主を見てしまう…
「おかわり…」と、思わず言ってしまいそうになる。

『イチゴとカタラーナ』
「弐ノ蔵」と同じく、デザートが付く。
京都祇園…という場所にふさわしく、ゆったりと落ち着いた雰囲気。
ここでしか味わえない雰囲気と趣向がふんだんに盛り込まれている。
札幌、鮨ノ蔵を知る人も、そうでない人も、今のうちに訪れてみることをオススメします!
そんなに時間が経たないうちに予約困難店になるかと…。
【京都 鮨ノ蔵】
住 所:京都市東山区林下町434 EXIT祇園 1F MAP
電 話:075-708-7051
営業時間:18:00〜23:00
※18:00及び20:30スタートの完全予約制
電話番号の記載はあるものの、いつ掛けてもコールが鳴るだけで繋がることは稀だという。
そんな情報を聞いたのは、今からもう6年前。
少し遅い時間に電話したら、運良く繋がった。
それが「鮨ノ蔵」との出会いだ。
その後、札幌に2号店の「弐ノ蔵」をオープンさせる。
ここが、鮨ノ蔵支店とはならず、「弐ノ蔵」と名乗ったのには意味がある(多分)。
鮨ノ蔵のイズムを持っていながらも、ここでしか体験できないスペシャリテをキッチリの持っていること。
そしてそれは、確実に進化するものと思われる。
そうだ 鮨ノ蔵、行こう。

まさかの、京都祇園。
札幌の鮨ノ蔵を知っている人が、祇園でこの看板を偶然見つけたら、確実に立ち止まって二度見すると思う。
書かれた文字は「鮨ノ蔵」…
札幌に行かなければ見ることが出来ない文字がそこに書かれている。

実は、“京都 鮨ノ蔵”がここ祇園に誕生した。
札幌の「鮨ノ蔵」の店主、井川氏がプロデュースした店、それが京都鮨ノ蔵なのだ。
完全予約制で、スタートは18:00と20:30の2部制で、お任せのスタイル。
それも、札幌の鮨ノ蔵と同じ。
この日は、18:00スタートの部にお邪魔させていただいた。

先ずは『ホタルイカ 山わさび』でスタート。
春の北陸の味わいに、北海道を感じさせる山わさびがよく合う。
ビールで喉を潤していたが、早速日本酒が飲みたくなる。
飲み物のメニューもあるが、おまかせで日本酒を出していただくことに。

日本酒は、福岡県の酒「三井の寿 Quadrifoglio」
春らしい感じのボトルで気分も盛り上げてくれる。

『明石のタコ』
「辛子はお好みで…あ、かなり辛いので少しずつつけてくださいね。」
とのこと。
辛子には確かにパンチがある。
でも、少しつけて食べれば、味に膨らみが出るから面白い。

『朝穫れの筍』
京都でとれた新鮮な筍で、アク抜きはしていないとのことだが、雑味が少しもなく、味わいも豊かだ。
なるほど…京都の店である意味をシッカリ感じさせてくれるのが嬉しい。
京都鮨ノ蔵でしか、
見ることが出来ないもの…

七輪から真っ赤な炭を取り出し、鰹を炙る。
香ばしい香りがこちらまで漂って食欲がそそられる。
そして、提供されたのが…

『かつおのたたき』
炭で炙ったところが香ばしく、鰹の旨味も存分に味わえる。
また、たっぷりの薬味が嬉しい存在だ。

次の日本酒は、福井の酒『早瀬浦 海ノ男』。
古酒らしく、キレイな琥珀色で、濃厚な旨味をより引き立てる味わいだ。

『京野菜のおひたし ホタテ』
合間にこういうのが出てくるのも嬉しい。
春を感じる京野菜に、帆立の旨味が良い奥セントになっている。

『大人のカキピー』
カキピーは、柿ピーではなく、牡蠣とピーマン。
もしかしたら、ピーマンを一番活かした食べ方かもしれない。
実は、札幌の鮨ノ蔵でも「大人のカキピー」を出していただいたことがあるのだが、それとはまた少し違う感じで面白い。

これこれ!
鮨ノ蔵といえば…の『数チー』(数の子チーズ)
初めて食べた人は、その中毒性の高さゆえ、すぐに完食してしまう危険性がある。
だがこれは、チビチビと楽しむのが正解だ。
但し、あまりにもゆっくりと楽しみすぎて、同行者からねだられないようにご注意を。

山形県天童の酒、出羽桜『雪漫々』。
この酒を飲んだのは、かなり久しぶりだ。
中でも、青いボトルの「しぼりたて生酒」を飲むのは初めてだ。
その味わいは、寸分の濁りもなく、ひたすらきれいな酒。
しかし、その中に旨味がしっかりと存在しているのが素晴らしい。
まさかの高級ネタからスタート。

『沼津産 大トロ』
まるでステーキのように焼きめがつけられた大トロ。
繊細な味わいの白身から始まり、クライマックスに大トロのようなハッキリした味わいのネタを…
という順番が一般的かもしれないが、ここではいきなり大トロから出てくる。
でも、味覚が繊細なうちに味わうからこそ、大トロの繊細な旨味をも逃すことなく感じることが出来る。
「全然アリじゃないか…」
思わず、そうつぶやいてしまった。

次は、鮨ノ蔵の名物とも言われる『ヤリイカ』。
京都鮨ノ蔵では、アレではなく炭火で仕上げて提供される。
香ばしい火が入った部分と生の部分との甘みを同時に楽しむことが出来る逸品。

『コハダ』が出てきた瞬間、「なるほど、札幌とは確かに違うなぁ…」と感じる。
似て非なるもの、京都と札幌の交錯がどのようなカタチで表現されるのかが楽しみで仕方がない。

『マグロ赤身』
マグロの旨味と赤酢が絡み合って、絶妙なバランス。
これほどモノによって味わいが違うネタも他にないかも。
しばし余韻に浸りたい気持ちになる。

『明石海峡のオコゼ 肝』
これはここでしか味わえない。
鮨ノ蔵が関西に来ればこんな感じになるのかなぁ…が、いま現実となって目の前にある。

『ホッキ貝』
明石の余韻から冷めないうちに、目の前の光景は北海道の海になる。
それにしても、鮮度の良いホッキ貝の甘みはたまらない。
炭火のチカラが冴えわたる。

『香住のノドグロ』
日本海側の兵庫県、蟹で有名な香住のノドグロ。
皮目は炭火でパリッと香ばしく、濃厚な旨味がシャリと一緒に口の中で融合する快感。

酒は、福井の酒「黒龍 純吟」。
スッキリとしながらも、余韻にキチンと旨味を感じられる素晴らしい酒。
濃厚な旨味に合わせるのはもちろん、スッキリとしたネタにも寄り添うように旨味を広げてくれる。

『アカザエビ』
炭火の持つ力は本当に素晴らしい。
特に、海老のような食材は香り、甘み、そして旨味をぐぐっと引き出してくれる。
食べていて思わず笑顔がこぼれてしまうのだ。

京都でまさか『関アジ』を食べられるとは思わなかった。
まるで福岡か大分にでも来たような気分になる。
もうすでにお気づきかもしれないが、京都鮨ノ蔵は、札幌の鮨ノ蔵のただの3号店ではない。
鮨ノ蔵イズムを持ちながら、ここでしか味わえない鮨を提供してくれる店だ。

最後は『バフンウニ』で。
ところどころ、鮨ノ蔵を感じさせながら、独自のワールドを盛り込んでいる。
これから、どのように進化するのかが本当に楽しみで仕方がない。

魚の旨味が凄い『味噌汁』。
ごろっと入った具材存在しない。
でも、一口飲めば思わず店主を見てしまう…
「おかわり…」と、思わず言ってしまいそうになる。

『イチゴとカタラーナ』
「弐ノ蔵」と同じく、デザートが付く。
京都祇園…という場所にふさわしく、ゆったりと落ち着いた雰囲気。
ここでしか味わえない雰囲気と趣向がふんだんに盛り込まれている。
札幌、鮨ノ蔵を知る人も、そうでない人も、今のうちに訪れてみることをオススメします!
そんなに時間が経たないうちに予約困難店になるかと…。
【京都 鮨ノ蔵】
住 所:京都市東山区林下町434 EXIT祇園 1F MAP
電 話:075-708-7051
営業時間:18:00〜23:00
※18:00及び20:30スタートの完全予約制
煙 草:禁煙
定休日:月曜日
駐車場:なし(お店の近くに有料駐車場有り)
※定休日等、変更になっている場合がありますので、必ず事前に確認してください。
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定休日:月曜日
駐車場:なし(お店の近くに有料駐車場有り)
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